【新聞ウォッチ】トヨタなど「女性管理職」の登用3倍"増殖"で笑う人、泣く人

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年7月15日付

●「レクサス」統括長屋氏ヤマハへ、二輪デザイン(読売・10面)

●女性登用計画経団連促す、27社の数値目標公表(朝日・1面)

●一般用水素ステーション、兵庫、国内初燃料電池車向け(朝日・7面)

●ベネッセ流出,再委託先SE逮捕へ、警視庁、情報漏えい疑い(毎日・1面)

●MRJ40機受注、三菱航空機 米航空会社から(毎日・6面)

●サッカーW杯、ドイツ4度目V(産経・1面)

●「ハリポタ」きょうオープン、USJ、年1200人狙う(産経・10面)

●羽田―東京18分に短縮、JR東、新線で訪日便利に(日経・1面)

●人材派遣6位を売却、パナソニック、今秋入札(日経・1面)

●全米自動車労連強硬姿勢で再起、日産戦略工場も標的(日経・6面)

●愛車を見守りスマホに情報、ガリバー買い取り・車検も提案(日経・11面)

●ホンダ、小型船外機生産、中国で、順次移管、為替変動の影響小さく(日経・12面)

ひとくちコメント

すでに一部のメディアが取り上げていたが、経団連が女性の役員・管理職登用に関する目標を定めた役員企業47社の自主行動計画を公式サイト上で公表した。

それによると、トヨタ自動車など約6割にあたる27社が「女性管理職を2020年までに3倍に増やす」などの数値目標を自主的に掲げたそうだ。また、資生堂、セブン&アイ・ホールディングス、損害保険ジャパンの3社は2020年に女性管理職比率30%達成を促す安倍晋三政権の目標と同水準を目指すという。

きょうの各紙も、朝日が「女性登用計画経団連促す」と1面トップ報道。他紙も「女性管理職3割に」(産経)などと報じている。ちなみに、トヨタでは現在101人いる女性管理職を2020年に3倍、2030年に5倍に増やす方針という。

経団連では、今後は1300社の全会員に対し、行動計画をまとめるように呼びかけて、12月までに公開する企業を追加するそうだ。

確かに、自動車メーカーなどの職場を見回しても、最近は有能な女性がチームのリーダーに抜擢されるケースが目立つ。ただ、人事で「女性の活用」について数値目標を前提に昇進を決めるのは如何なものだろうか。

「女性が輝ける社会づくり」とは、本来はパワハラやセクハラなど職場で女性が不利益にならないための人事の改革を促すものである。「女性」だからといって、余り有能とは思えない女性を無理矢理「管理職」に抜擢すれば、かえって職場のモチベーションを低下させることにもつながりかねない。

どこの会社でも男女を問わず「適材適所」の理想的な人事を発令するのは、永遠のテーマにもなっているのが現実のようだ。

《福田俊之》

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