東京モノレール、新型10000形の試乗会開催…7月18日運転開始

鉄道 企業動向
羽田空港国際線ビル駅付近を走る、東京モノレール17年ぶりの新型車10000形。7月18日から運転を開始する。
羽田空港国際線ビル駅付近を走る、東京モノレール17年ぶりの新型車10000形。7月18日から運転を開始する。 全 6 枚 拡大写真

東京モノレールは7月15日、新型車両10000形の試乗会を開いた。10000形は同社で17年ぶりとなる新形式で、18日から運転を開始する。

10000形は6両編成で、1997年に導入された2000形を基本として新たに設計。車体は2000形と同じアルミ合金製だが、より軽量化が図られ、開閉できる窓の数もほぼ倍になった。カラーリングも従来の車両と異なり、アルミ無塗装の銀色をベースに窓周りがブルー、窓上にライトグリーンの帯が入っており、窓周りのブルーは中間車では濃いブルーとスカイブルーのグラデーションとなっている。先頭部には青色LEDの車幅灯を初めて設置した。

車内は空港利用者に対応し、窓側に大型の荷物置き場を設置。各車両間には冷房効果を高めるためガラスドアの仕切りを設けた。シートはクロスシートとロングシートの組み合わせで、中間車は景観を楽しめるよう海側に向けてロングシートを設置。インテリアは「『和』のおもてなしを演出するデザイン」として、シートに波を表す文様「青海波」の柄を散りばめているほか、ガラスの仕切り戸には五重塔や富士山、扇子などの柄をあしらっている。ドア上には4言語(日・英・中・韓)表示に対応した17インチワイド画面の液晶ディスプレイを1基ずつ設置した。

午後に2回行われた試乗会には抽選で選ばれた計300人が参加。羽田空港第2ビル~昭和島間を往復し、一足早く新型車両の乗り心地を体験した。子供二人と参加した東京都港区の女性は「車内が明るくていいです。外の景色を眺められるシートもリラックスできますね」。6歳という息子も「新型車はかっこいい」と喜んでいた。

10000形は今後、年に1~2編成のペースで新造される計画。今後は順次旧型の1000形を置き換える予定だが、今回入線した第1編成は増備で、代わりに廃車になる車両はないという。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産車ベースで27年ぶり復活!? ホンダ『ホライゾン』、協業の進展は
  2. 「歴史は繰り返す」日産自動車、横浜の本社ビルも売却検討[新聞ウォッチ]
  3. 日産『テラノ』が4年ぶり復活!? ブランド初のPHEVクロスオーバーSUV
  4. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  5. フィアットの「新パンダ」に日本のファンも反応!「めっちゃかわいい」「出たら買っちゃう」日本導入は
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  2. 【調査レポート】ベトナムにおけるモビリティ市場調査~13社(四輪・二輪)の最新動向~
  3. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  4. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  5. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る