MV-22オスプレイ、アメリカ海兵隊が東日本エリアまで初運用

航空 行政
7月15日の午後3時25分、厚木基地にMV-22が初めて飛来した。着陸時はエンジンナセル85度以上のヘリモード。離陸時は滑走路上でモード変換を行い、水平飛行モードで離脱している。
7月15日の午後3時25分、厚木基地にMV-22が初めて飛来した。着陸時はエンジンナセル85度以上のヘリモード。離陸時は滑走路上でモード変換を行い、水平飛行モードで離脱している。 全 10 枚 拡大写真

在日アメリカ軍(海兵隊)は15日、ヘリコプターのように垂直離着陸が可能な輸送機『MV-22 オスプレイ』を神奈川県の厚木基地まで運用した。人員輸送を目的としており、給油後に静岡県の基地へ向かっている。東日本エリアへのオスプレイ飛来は今回が初めて。

オスプレイは既存のヘリコプターを代替するため、2012年に沖縄・普天間基地への配備が開始された。通常の航空機(固定翼機)と、ヘリコプター(回転翼機)の特長を持ち、垂直離着陸を可能とする従来には無いコンセプトの輸送機だが、開発中の事故が相次いだことなどから、その飛行を危険視する声が日本国内では上がっていた。

配備からしばらくは沖縄県内での運用に留まっていたが、昨年は滋賀県の陸上自衛隊演習場や、航空祭での展示を目的として宮崎県まで進出。東日本エリアへの進出も検討されてきたが、今回は静岡県内のキャンプ富士へ人員を輸送する目的から初めてこれが実現した。

オスプレイ1機は15日の正午前に普天間基地を離陸。洋上を飛行し、午後3時25分すぎに途中経由地とした神奈川県の厚木基地に着陸した。燃料給油と乗員の休養を行い、約1時間後に厚木基地を離陸。その後、20分ほどでキャンプ富士に到着している。

今回飛来したオスプレイは18日に沖縄へ帰還するが、これとは別の機体が19日に東京都内にある横田基地で今回と同様に燃料給油と乗員休憩を目的とした発着を行う予定だ。こちらは翌20日北海道札幌市内で開催される航空イベントのための移動を理由としている。

《石田真一》

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