【ランボルギーニ ウラカン 試乗 前編】なぜ4WDに拘るのか、その理由がここにある…山崎元裕

試乗記 輸入車
ランボルギーニ ウラカン
ランボルギーニ ウラカン 全 24 枚 拡大写真

7月17日に日本での販売を開始したランボルギーニの新型『ウラカン LP610-4』。導入に先駆け、ジャーナリスト向けに海外試乗会がおこなわれた。

【画像全24枚】

約10年間で1万4022台が生産されたという、『ガヤルド』シリーズの後継車として誕生したウラカンLP610-4。世界的なテクニカル・トレンドが、搭載エンジンのダウンサイジングにある中で、ランボルギーニはウラカンでも、5.2リットル仕様のV型10気筒自然吸気エンジンを継承。我々を驚かせた。

それにしても快適なスーパースポーツだ。イタリアのサンタアガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニ本社から、フランスのポール・リカール・サーキットを目指す、約600kmのテストドライブをスタートして、まず感動したのは、最新世代のスーパースポーツとして誕生したウラカンの、ドライバーとパッセンジャーに対しての優しさだった。

ウラカンのステアリングホイールには、イタリア語で「魂」を意味する「ANIMA」と呼ばれるモード選択スイッチが備わっている。「ストラーダ」、「スポーツ」、「コルサ」の3モードを持つ「ANIMA」は、それぞれが意味するとおり、この順番にウラカンの性格をハードな方向へと変化させる。オンロードではストラーダ、あるいはスポーツをメインに使用することになるが、スポーツを選択しても十分に快適な乗り心地が演出されるのは、新たにアルミニウムとカーボンのハイブリッド構造となった基本構造体、そしてサスペンションそのものの持つ高剛性によるものだ。

オンロードで特に印象的なのは、こちらも新採用となったデュアルクラッチ式7速ギアボックスのスムーズな動き。シフト時にもトルクが切断されることがないから、例えばコーナリング中にシフトアップの必要に迫られても、躊躇なくパドルを引くことができるのだ。センターデフに電子制御多板クラッチを使用するフルタイム4WDシステムも、オンロードでの絶対的なスタビリティに大きく貢献している。ランボルギーニはなぜ、4WDの駆動方式に拘るのか。その理由は、ウラカンの圧倒的なスタビリティに証明されている。

山崎元裕|モーター・ジャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)
1963年新潟市生まれ、青山学院大学理工学部機械工学科卒業。少年期にスーパーカーブームの洗礼を受け、大学で機械工学を学ぶことを決意。自動車雑誌編集部を経て、モーター・ジャーナリストとして独立する。現在でも、最も熱くなれるのは、スーパーカー&プレミアムカーの世界。それらのニューモデルが誕生するモーターショーという場所は、必ず自分自身で取材したいという徹底したポリシーを持つ。

《山崎 元裕》

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