ダイハツは神奈川県鎌倉市に、鎌倉を愛する人や、オープンカーを愛する人のためのドライバーズカフェとして、“コペンローカルベース鎌倉”をオープンしている。
「ダイハツとして店舗のデザインでこだわった点は、“開放感の共有”をコンセプトに、鎌倉に住んでいる人たちに気軽に訪れてもらい、そこで、スタッフとお客様の交流、さらには、お客様同士の交流などの、コミュニティが生まれるようなデザインになるよう依頼した」とは、ダイハツ工業専務執行役員営業本部本部長の堀井仁氏の弁
因みに「店舗を真上から見ると、ダイハツのイニシャルであるDを表している」という。
このカフェのデザインを手がけた手塚建築研究所の手塚由比さんは、「自分たちもクルマが好きなので、コペンをオープンで由比ガ浜を走るというイメージが共感できた。そして、この場所が、コペンの情報発信拠点になり、オープンカーというアウトドアを、そのまま楽しめるショップになるといいと思いデザインをしていった」と話す。
「最も重要なのは、外の空間だ。建物の背面に路地を作り、そこの空間で気持ちよくお茶ができるようにした」と手塚さん。そのために建物を道路側に寄せ、空間を確保した。「海があるとどうしてもそちらに向きがちだが、反対側にも手を加えることで、建物の表も裏もなくなる。そうすることで、窓もたくさん開けられ、風も抜けるようになる」と述べる。
この路地もカフェになるので、「ここに、鎌倉が大好きな方や、アウトドアを楽しむコペンが大好きな方が集まって、その人たちがここを交流の場として、色々と輪が広がって欲しい」と想いを語った。