【スバル レヴォーグ 1.6GT 試乗】4WDと後輪の動きが安定した走りを実現、インテリアはもう一歩…岩貞るみこ

試乗記 国産車
スバル・レヴォーグ 1.6GT
スバル・レヴォーグ 1.6GT 全 30 枚 拡大写真

スバル入魂の『レヴォーグ』である。走りはもちろん、インテリアもエクステリアも徹底的にやりました! と言うけれど、ちょっと待った。インテリアは、もう一声がんばって欲しいの思うのは、きっと私だけではないだろう。

【画像全30枚】

インテリアのデザインも使う素材も好みの問題といわれればそれまでだが、シフトレバー周辺のデザインとかETCカードケースのむき出し無骨さとかは、なんとかなりそうなものだ。走りを追求する男の汗ほとばしる風情はスバルらしいけれど、もう少し垢抜けて欲しかった。

日本の道に合わせた専用モデルと銘打ったわりに、全幅は1780mmと、大きくなりすぎたと言われるレガシィ5代目(最終モデル)と同じ大きさ。全長は10cm短くなったけれど、それでも4代目よりは長い。クルマ好き、スバル好きはこの数字に納得してくれるのかもしれないが、正直なところ周囲の一般ピープルには説明しづらい。エクステリアのデザインで、締まって見えるけれど、日本の道に合わせたとこれで言っていいものなのか?

乗り込んでみると車内は広くゆったりとした空間。左側のボディサイドまでの距離があり車幅感覚に一瞬ひるむものの、運転席からの視界は良好で周囲の状況がよくわかる。こういう部分は“安全の基本は視界から”というスバルのこだわりが表現されているところだといえる。

きちんととれるドライビングポジションによって操作を開始すると、その素直な動きにちょっと運転がうまくなった気分だ。4WDは安定感もあるのだが、それ以上に感じるのは後ろ足、つまり後輪が確実に働いているということだ。ハンドルをきると、向きを変えるのは前輪だけだが、レヴォーグの場合、それによって作り出された重心の動きを絶妙なタイミングと動作で支えてくれる。ハンドルをきった方向に向かって、くっと蹴りこんでくるような感覚なのだ。

スピードスケート選手の動きを思い浮かべてもらうとわかりやすいかも。コーナリングをするときに、外側の足でぐっとインに向かって蹴るあの感じ。後ろのタイヤがインへと向けてくれる分、クルマは安定し、速度をキープしながらきれいにライントレースができるというわけだ。

1.6リットルエンジンのトルクは、1800回転からマックスになるけれど、その少し手前から急激に上がっているので、速度ゼロからのスタート加速はとても滑らかで使いやすい。逆に、2リットルエンジンだと2000回転でマックスになるため、ここに入ったとたん、ぐぐっと強烈に加速し始めてちょっと荒っぽい感じが残る。

突然ターボががつん、というのは好きな人はいいけれど、その境界線があまりにもはっきりしているため、アクセルコントロールが戸惑ったりして。お薦めは、だんぜん、1.6リットルである。ガソリンがレギュラーというのも、高く評価したい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 光岡自動車、ノア / ヴォクシーの新型搬送車発売…機能を絞って
  2. カワサキ『Ninja H2 CARBON』2027年1月23日発売決定、国内300台予定で418万円
  3. ホンダ『ZR-V』の顔が大胆に変わる!? 2028年、大幅改良の進化ポイントは
  4. レクサス『LBX』一部改良、乗り心地の向上と新色追加…445万円から
  5. ホンダ『ヴェゼル』改良新型、快適装備を拡充…価格は277万7500円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  5. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
ランキングをもっと見る