プロトンMロケット、事故後初の打ち上げは9月28日

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TURKSAT-4A打ち上げ前のProton-Mロケット
TURKSAT-4A打ち上げ前のProton-Mロケット 全 1 枚 拡大写真

2014年7月15日、ロシア・ノーボスチ通信は、今年5月に事故で通信衛星『Express AM4R』の打ち上げに失敗した「Proton-M(プロトン-M)」ロケットの次の打ち上げが今年9月28日に設定されたと伝えた。

プロトン-Mの次回の打ち上げについて、ロシア連邦宇宙庁(ROSCOSMOS)のアレクサンドル・イワノフ第一副長官は、ロシアのラジオ放送のインタビューで「9月28日になる」と述べたという。

プロトン-Mロケットは、今年5月16日に通信衛星「Express АМ4R」を搭載してカザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、第3段の燃焼中に炎上した。

プロトン-Mロケットは、Express АМ4Rの時点で打ち上げ費用およそ44.5億円と言われており、低価格でこれまで397回の打ち上げ実績がある。2014年2月15日、三菱電機がトルコ国営通信会社から受注、製造した通信衛星『TURKSAT-4A』打ち上げに成功したのもプロトン-M ロケットだ。しかし、最近では、2010年と2013年に2度、ロシアの測位衛星GLONASSの打ち上げに失敗、2011年と2014年には同じ通信衛星Express АМ4打ち上げに失敗するなど、事故が相次いでいた。今年6月に終了した事故調査報告書では、ロケット第3段のターボポンプ部品に不具合があるとしており、製造を担当しているクルニチェフでのサボタージュを示唆する内容となっている。

《秋山 文野》

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