【INDYCAR 第13&14戦】佐藤琢磨、第14戦で今季最上位の5位フィニッシュ

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トロントのレース2(第14戦)で5位に入った琢磨のマシン。写真:Honda(前日の走り)
トロントのレース2(第14戦)で5位に入った琢磨のマシン。写真:Honda(前日の走り) 全 9 枚 拡大写真

現地20日、インディカー・シリーズはカナダ・トロントで第13戦と第14戦の決勝を同日ダブルヘッダーのかたちで催行、佐藤琢磨が第14戦で今季自己ベストの5位に入った。優勝は第13戦がセバスチャン・ブルデー、第14戦がマイク・コンウェイ。

前日の雨により第13戦が順延され、一日で決勝を2回行なうという超強行軍のスケジュールとなったトロント市街地連戦。この日最初の決勝(第13戦)、予選15位の琢磨(#14 A.J. Foyt Racing/ホンダ)は他車のトラブル等により12番グリッドに繰り上がってスタートを迎えたが、このレースでは今季ここまでの不運の連鎖を断ち切ることができなかった。序盤に前方のアクシデントに巻き込まれて戦線離脱、最下位の23位というリザルトに終わる(レース終盤、第14戦への試走を主目的にコース復帰)。

第14戦はトロント戦以前の獲得シリーズポイントに基づいたスターティンググリッドからの出走のため、琢磨は22番手発進という苦しい状況。しかし、レース途中の雨を味方に大きく順位を上げると、終盤、前方の多重クラッシュをうまく避けて7位へと進出。その後さらに2つポジションを上げて、今季決勝最上位の5位でチェッカーを受けた。

「不運がずっと続いていたが、チームはモチベーションを失くすことなく頑張り続けてくれていた。そして今日、レース2(第14戦)で我々は力を取り戻し、良いレースを戦えたと思う。レース中盤にポジションを上げ、ピットクルーたちの素早く確実な作業もあって、終盤にはさらに上位へと進出することもできた」。好走を振り返る琢磨は、次戦以降に向けてもポジティブな見方をしている。「このレースで不運は完全に吹き飛ばせたと思うので、次戦からのシーズン終盤戦ではさらに力強い戦いを見せていきたい」。今シーズン中の通算2勝目達成を期待したい。

第13戦の優勝はポール発進だったセバスチャン・ブルデー(#11 KVSH Racing/シボレー)で、今季初勝利。第14戦は雨の影響等で65周より先に終了時間規定が来ることとなり、終盤は戦略の機微やタイヤ選択の状況が大きな影響をもたらす展開ともなったが、それを制したのはマイク・コンウェイ(#20 Ed Carpenter Racing/シボレー)だった。コンウェイは今季2勝目。

Team Penske(エンジンはシボレー)勢のチャンピオン争いは、逃げるエリオ・カストロネベス(#3)が決勝2位&12位、追うウィル・パワー(#12)が同9位&3位ということで、トロント連戦に関してはほぼイーブンな結果だった。カストロネベスが13点先行で首位をキープしている。シリーズ3~4位はホンダ勢のライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/今回21位&14位)とシモン・パジェノー(#77 Schmidt Peterson Motorsports今回4位&22位)で、トップとの差はそれぞれ69点と71点。残り4戦、ドライバーズタイトル争いにおけるホンダ勢の旗色は良くないものとなってきている。

第13戦で3位、第14戦で2位と、今回唯一となる連続表彰台獲得を果たしたのはトニー・カナーン(#10 Chip Ganassi Racing)。両レースともシボレー勢が表彰台を独占しており、ホンダ勢の最上位は第13戦が4位のパジェノー、第14戦は5位の琢磨だった。第13戦の5位はスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/シボレー)、第14戦の4位はチャーリー・キンボール(#83 Chip Ganassi Racing/シボレー)で、カナーン以外はトップ6まで枠を広げても連続上位ゴール者がないトロント同日ダブルヘッダーだった。

次戦第15戦は現地8月3日決勝の予定で、米オハイオ州のロードコース「ミッドオハイオ」で開催される。

《遠藤俊幸》

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