【マレーシア航空17便 撃墜事件】ブラックボックスをマレーシア当局に引き渡し、ロシアは関与否定

エマージング・マーケット 東南アジア
閉鎖されたマレーシア航空カウンター(クアラルンプール国際空港)
閉鎖されたマレーシア航空カウンター(クアラルンプール国際空港) 全 3 枚 拡大写真
マレーシア航空(MAS)MH17便(乗員乗客298人)が17日にウクライナ東部で親ロシア派武装勢力のミサイル攻撃によって撃墜されたとみられる事件で、飛行記録を収めた2つのブラックボックスが、親ロシア派からマレーシア当局に引き渡された。

ニュー・ストレーツ・タイムスが伝えた。

マレーシアの特別捜査チームによると、引き渡されたブラックボックスに大きな損傷がないことから、データは何も改ざんされていない模様。ブラックスボックスを入手したことで、墜落原因等の究明につながると見られる。回収された遺体は冷凍貨車を使い、最も多くの乗客がいたオランダに運ばれ身元確認が行なわれる予定だ。

一方、親露派を支援しているとされることについて、在マレーシア・ロシア大使館のリュドミラ・ボロビョーワ大使は22日に記者会見を開き、ロシアが事件と無関係であり国際社会の批判は不当だと主張。BUK地対空ミサイルを親露派に供与したことはなく、親露派が持っているのは携帯型のロケットだけだとし、撃墜はあり得ないと述べた。

この事故の経済への影響については、ムスタパ・モハメド通産相は評価するのは時期尚早との見解を示した。MH370便の失踪事件の影響で観光セクターに影響が出るのは必至だが、今回の事故の影響を評価するには1カ月ほど必要と述べ、状況をモニターして行くと述べた。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  6. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  7. 【ヤマハ YZF-R25 試乗】街では優しく、峠では刺激的。熟成された250ccスポーツの「二面性」…伊丹孝裕
  8. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  9. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  10. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る