【新聞ウォッチ】4月以降の国内新車販売、強気の輸入車も「想定以上に苦戦中」

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年7月24日付

●来日外国人最多626万人、今年上半期26%増(読売・1面)

●ジョコ氏細い対日パイプ、インドネシア最大の輸出先、トヨタ代理店経営、副大統領に期待 (読売・7面)

●輸入車販売、増税で逆風、乗り換え戦略裏目反動減続く(朝日・8面)

●台湾機炎上46人死亡か(朝日・39面)

●期限切れ問題「上海」から鶏肉年6000トン、全量マックとファミマ(毎日・1面)

●日産、フェアレディZニスモを一部改良(産経・10面)

●伸びない社員給与、トップと年収格差44倍(東京・1面)

●ガソリン上昇続く、家計、企業も悲鳴(東京・7面)

●海外企業、円で資金調達、コスト低く、ボルボ・英銀など(日経・1面)

●日産・マツダ増益確保、4~6月期営業、国内苦戦、海外で補う(日経・1面)

●オートバックスPBを一本化(日経・11面)

●いすゞ新小型エンジン、ディーゼル北海道に新ライン(日経・13面)

●全日空、羽田―名古屋線32年ぶり、海外乗継需要狙う(日経・13面)

ひとくちコメント

消費増税に伴う駆け込み需要の反動減について、「想定内」を連発して強気の構えをみせていた自動車業界だが、どうも最近の報道によると「想定以上の苦戦」という活字がチラつきはじめている。

きょうの朝日によると、「昨年度は新車販売で過去最高のシェアを記録した輸入車がいま、逆風に苦しんでいる」と報じている。

その理由は「低価格の小型車の投入で国産車からの乗り換えを促す販売戦略が、消費増税を境に裏目に出ているからだ」と分析。さらに「駆け込み需要の反動減も続いており、回復の道筋を描くのは簡単ではない」と伝えている。

日本自動車輸入組合の庄司茂理事長が記者会見で「いまだに回復の見通しは全く立たない」と発言したことも紹介。足元の販売が4月以降、前年比で2~3割も減少しているという。

また、日経は来週以降各社が発表する2014年度4~6月期連結決算を先取り。「日産自動車とマツダがそろって営業増益を確保したようだ」と取り上げている。

「日産もマツダも国内販売は増税前の駆け込みの反動が大きく、想定以上に苦戦した」としたうえで「3か月間の軽自動車を除く販売台数は日産が前年比1割以上、マツダも2割以上減り、それを海外で補った」としている。

消費税の増税から3か月以上が過ぎたが、低価格車を投入しても国産車からなかなか乗り換えてくれない輸入車。軽以外の国産車も苦戦が続いている。つまり国内の自動車市場が冷え込んでいることが明らかになったわけで、決算発表では、各社が4~6月期の総括とともに、今後の見通しについてどんな「想定」をするのかも知りたいところだ。

《福田俊之》

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