再使用ロケット計画 DARPA XS-1、マステン・スペース・システムズが選定される

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XS-1計画で衛星を打ち上げる垂直離着陸ロケットのイメージ。
XS-1計画で衛星を打ち上げる垂直離着陸ロケットのイメージ。 全 1 枚 拡大写真

2014年7月23日、カリフォルニア州モハーヴェに本拠を置くマステン・スペース・システムズ社は、DARPA(国防高等研究計画局)の再使用型衛星発射宇宙船「XS-1」計画のフェーズ1に選定されたと発表した。

『Experimental Spaceplane(XS-1)』は、低コストで人工衛星を軌道上に投入できる再使用型宇宙船の開発計画。10日に10回繰り返し、マッハ10以上の速度、3000~5000ポンド(1350~2250kg)のペイロードを1回あたり5万ドル以下のコストで打ち上げることを目指している。

これまでマステン・スペース社は5~7人乗り垂直離着陸、再使用型ロケットの開発に取り組んでおり、垂直離着陸型は、滑走路を必要とするタイプの再使用ロケットよりも運用に柔軟性があるとしている。「Xoie」「Xombie」「Xaero」といった試験機で300回以上の打ち上げ試験を実施し、2012年にはカリフォルニア州でXombie試験機が高度476.4mまで上昇、750m移動する飛行試験に成功している。

XS-1のフェーズ1は13か月予定されており、その間に試験機製作と試験飛行を行う。続くフェーズ2では、DARPAは商用、または軍用の運用に向けた機体の開発パートナーを選定する予定だ。マステン・スペース社は「Xephyr」試験機の設計を発展させ、XS-1プログラム初年度に実用化する予定だという。

《秋山 文野》

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