横浜市、ブルーライン新百合ヶ丘延伸の調査に着手へ

鉄道 行政
ブルーライン延伸部の想定ルート(青点線)。川崎市内の新百合ヶ丘まで延伸する。
ブルーライン延伸部の想定ルート(青点線)。川崎市内の新百合ヶ丘まで延伸する。 全 2 枚 拡大写真

横浜市はこのほど、市営地下鉄1・3号線(ブルーライン)の延伸に向けた調査に本年度から着手すると発表した。

同市交通局が運営するブルーラインは、湘南台(神奈川県藤沢市)~横浜(横浜市西区)~あざみ野(青葉区)間40.4kmを結ぶ地下鉄。あざみ野駅からさらに延伸し、すすき野付近を経て小田急線の新百合ヶ丘駅付近(川崎市麻生区)まで延伸する構想がある。横浜市は延伸区間について「広域的な交通利便性の向上が期待され、かつ事業としての採算性が比較的高い」とし、優先度の高い路線と位置づけている。

2000年1月に運輸政策審議会(現在の交通政策審議会)がまとめた東京圏の鉄道整備基本計画(運政審18号答申)では、あざみ野~すすき野付近間を「目標年次(2015年)までに開業することが適当である路線」、すすき野付近~新百合ヶ丘間を「目標年次までに整備着手することが適当である路線」としていた。

同市都市整備局によると、今回の調査期間は8月から2015年3月まで。全線の大まかなルートなどの検討のほか、土地の現況などを空中写真により調査。さらに横浜市域のみボーリングによる地盤構成調査を行う。

同市都市整備局によると、あざみ野~新百合ヶ丘間の現状の所要時間(乗換回数)は鉄道が31分(2回)、路線バスが約30分(0回)とされているが、ブルーライン延伸部の整備後は鉄道の所要時間が20分短縮されて11分となり、乗換えも解消される。需要規模は1日あたり4万5000~5万3000人で、現在の相鉄いずみ野線と同程度。事業費は約1300~1500億円、累積資金収支は23~31年目で黒字転換すると試算されている。

《草町義和》

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