【日産 セレナ ハイウェイスター 試乗】“ミニバンが欲しいけどぶつけたくない人”の味方…諸星陽一

試乗記 国産車
日産・セレナ ハイウェイスター
日産・セレナ ハイウェイスター 全 5 枚 拡大写真

ビッグマイナーチェンジを受けた『セレナ』。大きなトピックは、衝突回避を支援する「エマージェンシーブレーキ」と「LDW(車線逸脱警報)」が「20S」を除く全グレードに標準装備されたことと、「MOD(移動物検知)」機能を追加した「アラウンドビューモニター」や「踏み間違い衝突防止アシスト」、「ふらつき警報」を、“アドバンスドセーフティ パッケージ”として設定されたこと。

セレナはミニバンそのものとしての使い勝手のよさに加えて、「S-ハイブリッド」と呼ばれるエネルギー回収装置の採用によって、高い経済性を実現している。基本のボディサイズは5ナンバーに収まるもので、ハイウェイスターは各種ボディパーツの採用によって、全幅が1735mmとなるので3ナンバーとなるが、その取り回しのよさにはあまり変わりはない。

しかも車庫入れなどの際にクルマを真上から見たようにモニターに表示するアラウンドビューモニターが装着されていれば、取り回しのよさはさらによくなり、かなり狭い駐車スペースにもスムーズに駐車可能だ。

さらに、踏み間違い衝突防止アシストが非常に力強い味方になってくれる。踏み間違い衝突防止アシストには、低速衝突軽減ブレーキ機能が付いている。このアシストは車庫入れ時に切り返しているときなどに、障害物に近づきすぎるとエンジンの出力を制御するとともに、ブレーキを作動させ衝突を防いでくれる。実際に車庫入れを行う際、後方の植木の葉にセンサーが反応、急ブレーキが掛かった。

葉っぱなのでぶつかっても問題はなかったが、これが固いものだったらクルマは確実に傷ついているはず。こうした車庫入れなどの際にギリギリまで寄せられるというのは日本の都会で使うにはかなり便利な機能。ミニバンはほしいけど、ぶつけないか心配と考えている人にはうれしいとしかいいようがない。

もちろん、こうしたセンサー&制御系を信用しきるのには問題を感じるが、大きなクルマをストレスなく使えるようにしていくのはたいへんいいこと。よりユーザー層を広げることとなるだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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