【新聞ウォッチ】トヨタ、上期の世界販売3年連続首位…2位のVW猛追

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年7月31日付

●法人税来年度2%下げ、初年度に大幅軽減、景気下支え(読売・1面)

●エアバス「交渉終わった」A380契約解除、スカイマークと(読売・8面)

●車海外生産増え輸出減、円安でも移管変わらず、上半期(読売・8面)

●新トップに聞く、三菱電機柵山正樹氏「暮らし便利に」基本忘れない(読売・8面)

●増税後の景気回復暗雲、鉱工業生産「弱含み」輸出も不振(朝日・9面)

●トヨタ世界販売首位、上半期他国内メーカーも堅調(毎日・2面)

●タクシー「ゆったり」重視、日産・トヨタ、ミニバン、ワゴン拡大(毎日・9面)

●ガソリン価格2週連続下落(毎日・2面)

●高速道路車線路肩狭め増設、渋滞対策で国交省本腰(産経・11面)

●未来工業を創業、山田昭男氏死去、残業もノルマも禁止(東京・28面)

●VW、世界首位射程、中国で積極投資トヨタを猛追、新ビッグ3、1000万台の攻防(日経・1面)

●中国の車工場日本人ゼロ、日産、立ち上げから(日経・9面)

●三菱自が最高益、4~6月(日経・12面)

●ブリヂストン営業益最高、1~6月16%増2200億円(日経・15面)

ひとくちコメント

「だから、どうなの?」とさめたコメントが飛び出しそうだが、「世界一」には変わらないだろう。トヨタ自動車が発表した2014年上期(1~6月)の日野自動車、ダイハツ工業を含むグループ販売台数の合計が前年同期比3.8%増の509万7000台に達したそうだ。上期として500万台を超えたのは初めてのことで、世界首位も3年連続となる。

ライバルの独フォルクスワーゲン(VW)は5.9%増の497万台。商用車子会社を含めても5.6%増の約506万台の見通し。3位の米ゼネラル・モーターズ(GM)は1.4%増の492万台だった。

すでに、7月30日の一部の夕刊で速報したほか、きょうも「トヨタ、3年連続首位へ」(産経)などと取り上げている。

このうち、日経は30日の夕刊で「トヨタ、上期初500万台超、世界販売、3年連続首位」と報じたのに次いで、きょうは1面トップで「VW、世界首位射程、トヨタを猛追」などと、VWがトヨタとの差を10万台強に縮め、首位を伺うとしている。

さらに、記事では「トヨタは13年度から3年間は工場を新設しない方針」で、一方のVWは中国で積極投資して「販売台数の上積みを目指す」。このため、「来年以降は、VWに世界販売首位の座を明け渡す可能性がある」と伝えている。

トヨタが上期の販売台数で3年連続世界一となったことはめでたいことだが、それよりも、国内各社の自動車輸出台数が大幅に減少していることのほうが気になるニュースだ。

なかでも、前年同期に比べてトヨタの輸出は12.0%減、スズキが15.5%減、ホンダは74.5%も落ち込んでいる。上半期は駆け込み需要などで国内生産は8.7%の増産だったが、それが下期にも継続するとは限らない。

読売も「生産技術や雇用を守るために国内の生産体制をどう維持するのかという大きな課題を抱えている」と警鐘を鳴らす。

《福田俊之》

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