【新聞ウォッチ】4~6月決算の明暗、自動車の海外生産増え商船三井など下方修正

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年8月1日付

●海外好調業績下支え4~6月期決算発表ピーク、増税「反動減は収束」(読売・3面)

●トヨタ販売台数世界一、14年上半期、VWは2位(読売・8面)

●スカイマーク大幅赤字、事業継続「重大な疑義」(読売・8面)

●原発ゼロでも6社黒字、電力10社4~6月期決算(朝日・2面)

●騒音65デシベル以下に軽減、東京高裁、小田急訴訟和解(毎日・1面)

●アルゼンチン債務不履行、新興国復権に冷水(産経・1面)

●サムスン9年ぶり減収、4~6月期(産経・3面)

●電機、大幅増益相次ぐ、日立やパナソニック、1~6月(日経・1面)

●通行止め予測6時間前に、セコム災害時、う回路を配信(日経・1面)

●モーターで補助燃費改善、スズキの軽「ワゴンR」1割向上、価格抑え販売攻勢(日経・11面)

●マツダ・富士重が最高益、4~6月、国内苦戦でも海外好調(日経・11面)

●新コンセプト店今年度10店舗超、マツダ内装に高級感(日経・11面)

●ダイハツ、純利益41%減、4~6月新型車の開発費増(日経・17面)

●トヨタグループ8社の4~6月、純利益、5社が減少(日経・17面)

ひとくちコメント

上場企業の2014年4~6月期の決算発表が相次いでいる。きょうの各紙もそれぞれの業種での決算内容を分析した記事が際立つ。

このうち、日経は1面トップで「電機大手の業績回復が鮮明だ」と報道。日立製作所やパナソニック、東芝などの営業利益が大幅増となり、大手8社の利益合計が金融危機前に迫る水準まで回復したという。「自動車などに比べて出遅れていた電機の復調が、上場企業全体の4~6月期業績をけん引している」とも伝えている。

また、朝日は大手電力10社にスポットを当てており、「原発は全国で一基も動いていなかったが、東京電力など6社は経常損益が黒字。赤字の4社は原発に頼る割合が大きかった会社が多く、業績改善が遅れる北海道電力は電気料金の再値上げを申請した」と取り上げた。

さらに、読売は「海外市場にも支えられて製造業を中心に好調な決算が目立った」と報じたうえで「4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減は『想定内』との声が多い」とも分析している。

明るい決算の話題ばかりではない。商船三井と日本郵船は、従来予想の増益から一転、最終減益となる業績を下方修正した。コンテナ船の運賃回復が想定よりも遅れているほか、顧客メーカーの海外移転により、自動車専用船で好決算の長距離輸送が伸び悩んでいるのも影響しているそうだ。

アルゼンチンの債務不履行やパレスチナ情勢など、世界を取り巻く経済環境も不安定な状態が続いており、4~6月期の決算が好調でも、先行き楽観はできない。

《福田俊之》

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