トヨタ 86 、ラリーレーサー「R3」の詳細発表…200kgの軽量化に250hpエンジン

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TMG GT86 CS-R3
TMG GT86 CS-R3 全 3 枚 拡大写真

ドイツに本拠を置くトヨタモータースポーツGmbH(TMG)が7月30日、8月下旬にドイツで開催されるWRC(世界ラリー選手権)第9戦でデモ走行すると発表したトヨタ『GT86』(日本名:トヨタ『86』)のラリーカー、TMG『GT86 CS-R3』。その詳細が発表された。

TMGは2012年8月、モータースポーツ専用車の『GT86 CS-V3』を発表。この86は、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われるVLNシリーズなどに参戦してきた。ここで得られたノウハウを生かして、TMGはラリーカー、「R3」の開発に取り組んできた。

既存のGT86 CS-V3に対して、TMGはFIA(国際自動車連盟)が定めるR3レギューレーションに適合した変更を実施。具体的には、トランスミッションは6速シーケンシャルで、LSDを装備。直噴2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンとブレーキも、規則の範囲内でラリー用にアップグレードされる。

7月30日、TMGは、GT86 CS-R3の詳細を公表。FA20型・直噴2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最大出力が250hpレベルへ、50hp引き上げられた。これは、エンジンコンピューターやカム・リフト、圧縮比の変更によるもの。

また、室内には、FIAの安全基準を満たすロールケージを組み込む。快適装備を省くなどして、軽量化を実施。車両重量は1080kgで、市販車に対して、およそ200kgの軽量化を果たす。

TMGは2015年初頭から、GT86 CS-R3のラリー関係者への販売を開始する計画。8月21-24日、ドイツで開催されるWRC第9戦、「ADACラリー・ドイツ」では、競技自体には参加せず、コースの安全確認を目的に、各ステージを先行走行する予定だ。

《森脇稔》

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