【ベスパ スプリント 150 新型 発売】スプリントの名が復活、昔を思い起こして

モーターサイクル 新型車
ベスパ・スプリント150
ベスパ・スプリント150 全 9 枚 拡大写真

ピアッジオグループジャパンから発売された、ベスパ『スプリント150』は、『S150』を刷新したモデルである。

S150と比較し、「ボディは全く新しくなり、少しサイズが大きくなった。サスペンションやメーターパネル周りは全く違う」とは、同社セールスエリアマネージャーの河野僚太さんの弁。

“S”の兄弟車には『LX』というモデルがあり、これが、現在の『プリマヴェーラ』に進化した。河野さんは、SとLXとでは、「共通のボディで、ヘッドライトの形状(Sは四角、LXは丸)、それと、メーター周りが違う程度であった。しかし、新型のスプリントとプリマヴェーラでは大きく差をつけた」という。

外観では、ヘッドライト以外に、インパネ上に小型スポイラーが備わるほか、ミラー形状、タイヤサイズやホイールも異なっている。また、日本では、プリマヴェーラが124cc、スプリントが155ccと排気量に違いがある。さらに、サスペンションも新設計の強化スライディングサスペンションを採用。フロントサスペンションのフリクションを大きく減らすことにより、路面追従性を向上させるなど、これまで以上に差別化が図られた。河野さんは、「日本市場では、スプリント150は、プリマヴェーラ125のひとつ上のクラスという位置づけにしている」と述べる。

ターゲットは、「(スプリント150は)男性メインで、プリマヴェーラ125は女性向けと大きく分けた。プリマヴェーラよりもデザインが角ばった感じであり、ホイールなどもスポーティな雰囲気に仕立てているのが理由だ」と河野さん。

最後に、「1963年くらいにスプリントが登場して、それ以降、名前はSに変わったこともあったが、四角のヘッドライトは連綿と続いている。そして、今回、スプリントという名前が復活した。プリマヴェーラしかり、スプリントしかり、良いイメージの時代の名前をもう一度採用することで、当時を思い起こさせる戦略が感じられる」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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