【ベスパ スプリント 150 新型 発売】時代は変わってもベスパは変わらない

モーターサイクル 新型車
ベスパ・スプリント 150
ベスパ・スプリント 150 全 8 枚 拡大写真

ピアッジオグループジャパンが導入を開始した、ベスパ『スプリント 150』は、昨年日本でも20台限定で発売された、ベスパ『946』のデザインモチーフが随所に散りばめられている。

そう話すのは、同社セールスエリアマネージャーの河野僚太さん。「1946年に初めてベスパの1号車が登場したことから946という名前になった。このデザインは、『MP6』というプロトタイプをモチーフに作ったクルマなので、本当に初期の頃のベスパのデザインが取り入れられている」と河野さん。

特に、リアフェンダーが後ろに向かってすぼまる感じがそうだという。「もともとベスパという名前の由来が、スズメバチ(イタリア語でベスパはスズメバチの意)のお尻に似ているということなので、昔から、このデザイン。しかし、それぞれの時代に合わせ、形状は変化してきているので、946は出来るだけ初期のイメージをアレンジしている」と説明。

河野さんは、「ベスパは1946年に誕生してから、基本的な構造は変わっておらず、ずっと貫いてきている。時代に合わせ、徐々にデザインは変化してきたが、ここで一度原点回帰し、これから次のステップに移るタイミングということで、946を登場させたのだろう」といい、『プリマヴェーラ』やスプリントと名前を復活させたことでも、古き良きベスパを思い起こさせることで、時代が変わっても、ベスパは変わらないという戦略が伺えた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  5. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る