スズキ第1四半期決算、二輪事業黒字達成も台数は8.3%減
モーターサイクル
企業動向

これは海外で在庫となっていた大型二輪が売れ、円安によってフォローの風が吹いたためだ。「苦戦が続いており、全体的に苦しい状況に変わりがない」と長尾正彦常務役員。それが証拠に、販売台数は前年同期比8.3%減の47万1000台と大幅減。もちろん、売上高も656億円と前年同期に比べて6.9%も減っている。
「大型二輪をアジアにも供給し、手応えも出てきているが、相当思い切ったことをやらないと挽回できないと考えている」と長尾常務役員は話し、自社の強みと弱みをしっかりと分析して大胆な戦略を打ち出していく方針だ。
まさしくこれからが構造改革の本番で、二輪事業の黒字化定着までしばらく時間がかかりそうだ。
《山田清志》