2日午後2時30分ごろ、兵庫県西宮市内で盗難プレートを装着したクルマの運転者に職務質問しようとした警官が約5mに渡ってひきずられて軽傷を負う事件が起きた。警察はクルマを運転していた30歳の男を殺人未遂の現行犯で逮捕している。
兵庫県警・西宮署によると、同市内をパトロールしていた署員が盗難届が出されていたナンバープレートを装着した軽乗用車を発見。停止を命じたが、クルマはこれを無視して逃走を開始した。
署員はパトカーで追跡を開始。クルマは西宮市両度町付近の市道を走行中に路外へ逸脱して、対向車線側で停止。32歳の男性巡査長が職務質問を行おうとクルマに接近したところ、運転していた男はクルマを急発進させ、ドアノブをつかんでいた巡査長は約5mに渡ってひきずられ、肘などを打撲する軽傷を負った。
クルマはさらに逃走を続けたが、一般車両や逃走を抑止しようとしていたパトカーに衝突して停止。運転していた大阪府守口市内に在住する30歳の男は殺人未遂の現行犯で逮捕された。
男は気分不良を訴えて倒れたため、直後に釈放されて病院へ収容されており、警察では危険ドラッグ使用の可能性も視野に入れ、捜査を続けている。