アウディジャパンは5日夜、東京恵比寿で顧客向けに開催されたパーティイベントで、フラッグシップセダン『A8』の12気筒モデル「A8L W12」と、スポーティモデル『S8』の日本導入を発表した。
A8L W12は、A8ラインナップの最上級モデルとして走り、質感ともに贅を極めた。ロングボディのA8L W12はショーファーカーとしての需要を見込み、特に後部座席の快適性を向上させている。10.2インチディスプレイを2つ装備するほか、オプションで電動調整式リラクゼーションシートを設定。助手席側シートを前に倒すことでファーストクラス並みの居住性を確保する。
また、車名の通り12気筒エンジンを搭載するのが同車の特徴。全長5メートルを超える大柄なボディを、最高出力500ps、最大トルク625Nmという強大なパワーのエンジンと、先進のAWDシステム「クワトロ」によって軽やかに加速させる。価格は2145万円。
もう一台のS8は、同じくA8をベースとしたスポーティモデル。A8L W12が後部座席に座るエグゼクティブのためのモデルであるとするなら、S8はドライバーズカーだ。4リットルV8ターボエンジンは520ps、650Nmを発揮、4.2秒で100km/hまで加速することができる。駆動方式はもちろんクワトロだ。
エクステリアは、前後バンパー、シングルフレームグリルなど、より力強さを増したデザインとした。他「Sモデル」と共通のシルバーのドアミラーが特別なモデルであることを主張する。価格は1666万円。
アウディジャパン大喜多寛社長は、A8について「革新の美学がコンセプト。レースで培ったテクノロジーがふんだんに盛り込まれている」として、自動でハイビーム/ロービームを切り替える「マトリックスLED」ヘッドライトや、アルミニウムを多用した軽量ボディを紹介。「100年の歴史の中で最高のA8。S8はドライバーとして、W12は後ろに乗っていただいて、それぞれ楽しんでほしい」と締めくくった。
また同イベントには、『R8』のワンメイクレースに選手として出場した俳優の岩城滉一さんをはじめアウディに縁ある著名人も多数来場し、パーティに華を添えた。