8月4日から6日にかけて、富士スピードウェイ駐車場において、全日本学生フォーミュラ大会試走会が開催された。
全日本学生フォーミュラ大会は、610cc以下の4サイクルエンジンを搭載した1人乗りのフォーミュラーカーを学生自らが作成。さらには、年間生産台数1000台を想定したビジネスモデルまで企画立案するもので、自動車技術ならびに産業の発展・振興に資する人材を育成する目的のもとに開催されている。
公益社団法人自動車技術会が主催するこの大会は、2014年9月2日(火)から6日(土)の5日間にわたり、静岡県のエコパ(小笠山総合運動公園)で行われ、今年は96チームがエントリー。書類選考により大会出場チームを最終決定する予定だ。
この大会は、大きく静的審査と動的審査に分かれ、静的審査では、課題に対するプレゼンテーション能力や、車両のコストなどが評価され、動的審査では、タイムアタックや燃費、耐久性が競われる。
今回行われた試走会は、動的審査に関するもので、学構内などでは出来ない試走を行うことで、クルマの完成具合の把握や不具合を発見し、本選に向けて調整を行うことが目的である。
当日は40のチームが参加し、走行性能などのチェックに余念がなかった。
また、修理工房にて、溶接講習会が行われたほか、パワートレーンやシャシーコンポーネントのサプライヤーであるZFジャパンと、サービスパートナーのアネブルによる、シャシー設計やダンパーセッティングなどについての実践的なアドバイスやサポートが行われ、そのひとつひとつに、学生たちは真剣に耳を傾けていた。