堺市はこのほど、同市内などを走る阪堺電気軌道の新型車両1001形「堺トラム」の3編成目の呼称が、公募により「青らん(せいらん)」に決まったと発表した。2015年春から営業運転を開始する予定。
「堺トラム」は2013年8月に1編成目が運転を開始した3車体連接構造の超低床電車。編成ごとに公募によって選ばれた呼称があるほか、側面上部の塗装が異なり、最初の編成は緑色の「茶ちゃ」、今年3月に登場した2編成目は紫色の塗装で「紫おん(しおん)」の名がついている。
3編成目の塗装については、5月に「堺発展の象徴である海の青さ」「堺市の市旗の色」「かつて東洋一といわれた浜寺の海水浴場をイメージする色」として青に決定。呼称は6月に一般公募し、731件の応募のうちから「青らん」に決定した。
選考の理由として同市は、青色を表現した呼称であることや「『せいらん』という響きが良いこと」「日本の伝統色である『青藍』が堺市の市旗の色に近く、『らん』が『走る』『藍』といった様々な意味を持ち、今回の堺トラムをイメージさせること」などを挙げている。