新日鉄住金は、クラカタウ・スチールとインドネシアで自動車用鋼板を合弁で製造することで最終合意したと発表した。
両社は2012年12月、合弁会社「クラカタウ・ニッポン・スチール・スミキン」(KNSS)を設立し、自動車用鋼板の事業化に向けた詳細検討を進めてきたが、今回、最終契約を締結した。
インドネシアの自動車市場は、今後も需要拡大が見込まれており、自動車メーカーから防錆鋼板・高張力鋼板などの調達ニーズが高まっている。
KNSSは、連続焼鈍ライン(冷延鋼板製造用)と溶融亜鉛めっきライン(亜鉛めっき鋼板製造用)を一体化させた最新鋭自動車鋼板製造ラインを設置する。自動車用外板、高張力鋼板を含む高級・高品質の冷延鋼板・溶融亜鉛めっき鋼板を提供し、インドネシアで自動車を生産する日系自動車メーカーなどのニーズに対応する。
合弁会社は約3億米ドルを投じて生産設備を整備する。2017年半ばから営業運転を開始する予定。