【ジャガー XJR 試乗】極上のジェントルさ保つ高性能サルーン…島崎七生人

試乗記 輸入車
ジャガーXJR
ジャガーXJR 全 6 枚 拡大写真

グレード名に“数字”は表記されないから知らないとわからないが、今や2リットルの4気筒エンジンも擁するジャガー『XJ』。一方で『XJR』はその対極をなす、ハイパフォーマンスモデルだ。

【画像全6枚】

搭載するのは、XJ中最強の、スーパーチャージド5リットルV8エンジンだ。“R”ということもあり、550ps/680Nmを誇る。0ー100km/h加速はわずか4.6秒で、これは同エンジンのFタイプ・クーペとは0.3秒だけ“後ろ”という差でしかない。トランスミッションは8速ATとなっている。

都内での短時間試乗だったが、XJRならではの極上の走りの一端を味わうことができた。何といっても印象深いのは、力強くウルトラスムースな加速で、意思をもってアクセルを少し強く踏み込むと、際限ないのでは!? と思わせられる加速を披露してくれる。しかもそれは新幹線がフル加速したならこうなのではないか? というようなスムースさで、かつてのダブルシックスを彷彿させるほど、でもある。音・振動はもちろん極力抑え込まれ、遠くからエンジンのいい仕事ぶりが伝わってくる程度。あくまでジェントルである。

乗り味もXJのイメージを損なわない快適でフラットなもの。ステアリングフィールも穏やか。前:265/35ZR20(99Y)、後:295/30ZR20(101Y)サイズのタイヤも履きこなしている。

ボンネットに開けられたルーバー始め、バッジ以外の外観上の差異も控えめ。全高も他のXJと変わらず1455mmにセットされている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 雪道での長時間立ち往生に備えた防災寝袋、 冬の車中泊にも…ベアーズロックが開発
  3. 日産エクストレイル“NISMO”と“AUTECH”の魅力を元プロ野球選手・山﨑武司が語る!PR
  4. 万能のメルセデスベンツ『ウニモグ』、史上最も豪華なコンセプトカー登場…『Gクラス』の上を行く
  5. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る