「オリエント急行殺人事件」三谷幸喜脚本でドラマ化…舞台は昭和初期の日本

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三谷幸喜(脚本)&野村萬斎(名探偵・勝呂武尊)/ドラマ「オリエント急行殺人事件」
三谷幸喜(脚本)&野村萬斎(名探偵・勝呂武尊)/ドラマ「オリエント急行殺人事件」 全 3 枚 拡大写真

「古畑任三郎」などで知られる三谷幸喜が、アガサ・クリスティーが1934年に発表した名作ミステリー「オリエント急行殺人事件」のTVドラマ化に挑むことが明らかとなった。主演には、民放TVドラマ初主演となる狂言師・野村萬斎が務めることに。日本で初となるこの挑戦を前に、2人から喜びのコメントも到着した。

今年で開局55周年を迎えたフジテレビの特別企画の目玉となる、今回の大型スペシャルドラマ。2015年新春に2夜にわたり放送されるが、第1夜は、原作に忠実に。第2夜は、“犯人側の視点”から描くというオリジナルの演出が加えられた構成となる。

原作は、真冬の欧州を走る超豪華列車“オリエント急行”の中で、ひとりの乗客が何者かに殺害されたことから物語は幕を開ける。犯人は、列車に乗り合わせた国籍も身分も違う乗客の中にいるはずではないか? と、偶然乗り合わせた名探偵エルキュール・ポアロが捜査に乗り出す…というものだが今回、三谷さんは舞台をモダンが花開いた時代、昭和初期の日本に移して描くという。

「三谷幸喜×アガサ・クリスティー」という夢のコラボだが、この企画の裏側ではイギリスのクリスティー社へ直接ラブコールし続けた、という知られざる苦労があったそう。三谷さん自身、「クリスティー財団の許可ももらっているので、バッタもんではありません」と念を押しながら、「小学校の時、初めて原作を読み、中学で映画版を観て夢中になった、あのアガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』が日本でテレビドラマになるとは! しかも脚本を僕が書くとは! こんなにすごいことがあるんだろうかと、書き終えた今でも、まだ驚いています」とその喜びを語っている。

一方で主演を務める野村さんは、三谷幸喜とは2011年の舞台「ベッジ・パードン」で演出家と主演として初タッグを組んで以来となる。日本に舞台を移したとあって、野村さんが演じるのは名探偵・ポアロ…ではなく、名探偵・勝呂武尊(すぐろたける)。野村さんからは「初めてのフジテレビ、初めての三谷映像作品への出演、分厚い台本に度肝を抜かれましたが、今からわくわくしています!」と興奮気味のコメントも。

そんな野村さんについて、三谷さんは「彼をおいて和製ポアロを演じられる人はいない! 狂言で鍛えた身のこなしで、頭脳明晰、おしゃれで気障な“ポアロ”を演じてくれるはずです」と絶大な信頼を寄せる。

さらに、まだキャスティングは未発表だが「容疑者の皆さんも絢爛豪華。これだけオールスターキャストの容疑者がそろったミステリードラマは、今までなかったんじゃないでしょうか? 原作を知らない人が、キャストの名前だけで犯人を当てようと思っても、まず無理。もう誰が犯人でもおかしくない!」という三谷さんの言葉も。

「古畑任三郎」以来、約15年ぶりのTVでのミステリー作品であり、かつ三谷さん初の原作物の映像化。果たして、不朽の名作をどんな作品に仕上げるのだろうか?

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件」は2015年新春、フジテレビにて放送予定。

三谷幸喜、クリスティー名作「オリエント急行殺人事件」をドラマ化! 舞台は“日本”に

《text:cinemacafe.net》

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