精密測量機器メーカーが本気でドローンを作るとこうなる…JAVAD GNSS『TRIUMPH-F1』
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JAVAD社の紹介映像によれば、TRIUMPH-F1はGPS、ロシア測位衛星グロナス、欧州測位衛星ガリレオ、日本の準天頂衛星システム、中国の測位衛星北斗にも対応した測量用GNSS受信機「TRIUMPH-1」をベースとしている。8機のモーターを搭載するクアッドコプター型のUAVだ。
複数の測位衛星から精密に位置を測定して飛行が可能となっているが、操縦にあたって特別な訓練を要せず、PCからフライトパターンを設定するだけで扱えるという。フライトパターンは「円形」「矩形」といった飛行経路の形状を選択するだけでよく、たとえば「サークル(円形)」飛行パターンを選択し、中心地点と高度、飛行円の半径、周回数を入力するだけで設定完了だ。地上でアンテナを持つユーザーを追尾するモードも選択でき、安全のため一定の風速以上の場合は飛行しないといった設定も可能となっている。
底部には4基のランディングギアを備え、着陸専用のセンサー、測距用のソナーセンサーも装備している。4方向に視野角60度のカメラを4つ搭載し、マイクロSDカードに撮影した画像を記録する。4つのリチウムポリマーバッテリーの残量や飛行ステータスなどはLEDで表示可能でき、PCとUSB、Bluetooth、WiFiで通信しフライトパターンを入力したり、撮影画像を送信することができる。TRIUMPH-F1の発売価格などは公表されていない。
《秋山 文野》