【スバル WRX S4/STI 新型発売】300psを意のままにするための“3つの鍵”…プロジェクトGM高津氏

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スバル WRX STI
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富士重工業は8月25日、新型スバル『WRX STI』および『WRX S4』を発表、同日より販売を開始した。

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新型WRXシリーズの開発コンセプトは「パワーとコントロールの究極バランス」。歴代のWRXはラリーやニュルブルクリンク24時間耐久レースなど、モータースポーツを戦いその性能に磨きをかけてきた。

スバル 商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 高津益夫氏は「ラリーやレースの経験を通じて、勝つためにパワーは必要だが、パワーだけではなくパワーを使い切って意のままに操れるコントロール性を実現し、クルマに対する”信頼”を高めることが重要だと学んだ」と述べる。

さらに高津氏は、パワーをコントロールするために「ステアリングレスポンス」「リアタイヤグリップ」「フラットライド」の3つのキーエレメンツが存在すると話す。

「どんなクルマでも、ステアリングを切ってからクルマが曲がりだすまでに僅かな時間の遅れがある。この“時間の遅れ”を徹底的に小さくする取り組みをし、思った通りにクルマが反応するステアリングレスポンスを実現した」(高津氏)

次が「リアタイヤグリップ」。高津氏はリアタイヤの働きをスポーツになぞらえて次のように説明する。

「どんなスポーツでも軸足がしっかりしているということはとても重要で、リアタイヤグリップは、クルマのコーナリング中の軸足に相当する。リアのグリップがしっかりしていれば軸足がぶれず、ドライバーはクルマを自分の行きたいところへ正確に移動させることができる」(高津氏)

最後は「フラットライド」。高津氏は「車体の動きを最小限にし安定した姿勢を維持すれば、四輪のタイヤ接地感が安定する。これによりクルマは予期せぬ不安定な挙動を起こさなくなり、ドライバーは安心して運転を楽しむことができる。乗員の揺れも押さえることができるので快適性にも繋がる」と述べた。

高津氏は最後に「新型WRXの開発では、ボディ・シャシーの剛性を高めることでコントロール性能を徹底的に磨き込み、WRXとしての、ハイパワーを存分に引き出して意のままに操ることのできる、安心で、楽しく、気持ちのいい走りを実現した」と述べた。

《橋本 隆志》

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