【スズキ ワゴンR 改良新型】エネチャージが進化しS-エネチャージへ、進化の中身に迫る

自動車 ニューモデル 新型車
スズキ ワゴンR/ワゴンR スティングレー 新型
スズキ ワゴンR/ワゴンR スティングレー 新型 全 36 枚 拡大写真

スズキは8月25日、新型『ワゴンR』、『ワゴンRスティングレー』の販売を開始した。

ライバルが続々と進化を遂げ、ますます競争が激しくなる軽ワゴンクラス。そんな中スズキは、同社自慢の「エネチャージ」を進化させ「S-エネチャージ」と、改良型エンジンのコンビネーションで対抗する。

「エネチャージ」で培ったエネルギーマネジメント技術をベースに、モーター機能付発電機「ISG(Integrated Starter Generator)」と大電流に対応する専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、エンジンの改良により32.4km/リットル(JC08モード)を達成。軽ワゴンクラストップの数値をマークする。

ISGは、減速時のエネルギーで発電し、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの両方に充電。S-エネチャージのISGは、従来のエネチャージに搭載されるオルタネーターよりも発電能力を約30%向上させている。

蓄えられた電力は各種電装品に用いられるほか、パワーを必要とする加速時には、ISGがモーターの役割も果たし加速をアシスト。ISGはスターターモーターの役割も果たし、一人三役の働きをする。このため、軽自動車という限られたサイズの中で、居住性、利便性を犠牲にせずに燃費を改善した。

エンジンは“正攻法”で進化を遂げた。搭載されるR06A型エンジンは、圧縮比を11.0から11.2へとアップし、燃焼効率の改善と摩擦抵抗の低減により燃費を向上させている。

スズキ 四輪技術本部 第一カーライン長 鈴木直樹氏はISGの搭載の効果を次のように述べた。

「従来のオルタネーターに比べ減速時や発電時の効率を30%ほど向上させた。エンジン再スタート時の消費電力も、セルモーターに比べ10%ほど低減した」(鈴木氏)

さらに鈴木氏は、ISGのもう1つのメリットについて「ベルトを介しているため、スムーズで速い再始動が可能となり、今までのエネチャージ車が再始動が約0.4秒かかっていたのが、ISG搭載車両では約0.3秒に縮めることができた。ギア音なども発生せず、スタート時の車内騒音も約40%低減することができた」と説明した。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 1回あたり300円、10分で施工できる凄技コーティング、洗車機との相性も抜群『CCウォーターゴールド』が選ばれる理由PR
  2. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  3. ホンダ ヴェゼル 改良新型、純正アクセサリーで“自分らしさ”を表現する
  4. ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
  5. ニュルブルクリンクで試験中を捕捉!! トヨタ・スープラの最高峰「GRMN」
  6. ディフェンダー 最強モデル「OCTA」、V8ツインターボ搭載…7月発表へ
  7. これまでの日産車とは全く違う!? しかもPHEV!な『エヴォ・コンセプト』…北京モーターショー2024
  8. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  9. 24時間で10万台を受注!話題の「スマホ屋のスーパーEV」に人気殺到…北京モーターショー2024
  10. 疲れ知らずのドライビング体験!シート交換がもたらす快適性の秘密~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る