23日午前5時20分ごろ、大阪府堺市南区内の府道を走行中の軽乗用車がスリップして路外に逸脱。ガードレールに衝突する事故が起きた。走行していた車両から流出した油が原因とみられ、大阪府内や和歌山県内では同様の事故が相次いで発生している。
大阪府警・南堺署によると、最初の事故は堺市南区三原台1丁目付近で発生したとみられる。軽乗用車がカーブを走行中にハンドルを取られて路外に逸脱。そのまま道路脇のガードレールに衝突し、運転していた男性が打撲などの軽傷を負った。
通報を受けて駆けつけた同署員が、幅50cm程度の帯状で路面に染み込んだ油を確認。路面に染み込んだ油の帯は現場の府道から国道310号や371号、24号を経て、堺市西区~大阪狭山市~河内長野市~和歌山県橋本市までの約30kmに及んでいることが判明。ルート上では同様のスリップ事故が相次いで発生していた。
その後の調べで、堺市内から和歌山県かつらぎ町内まで植物油を輸送していたトラックから、油が漏れ出していたことが判明。流出量は約5トン分になるとみられる。
警察はトラックの運転者から事情を聞くとともに、関連するとみられる事故の集計を進めている。