【モスクワモーターショー14】開幕直前…揺れるロシア、自動車メーカーの闘い続く

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モスクワ市内
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2年に1度のモーターショーを控えたモスクワ市内。気温20度を下回る肌寒さで、日本ならば秋の深まりを感じる気候も、こちらでは“夏の終わり”なのだという。

街中では多様多種の車が行き交う。多いのはセダンとSUV。日本車のほか、都心ということもありアウディやポルシェなど欧州プレミアムモデルも目につく。冬期にも耐えうる実用性と合わせ、ブランド力が求められているようだ。ヒュンダイ、キアなど韓国車の数は、好調振りを窺わせた。

欧州ビジネス評議会(AEB)が発表した、2013年のロシアにおける新車販売台数は277万7447台(商用車含む)。前年比5%減と、4年ぶりに前年を下回っている。ロシアメーカー アフトワズのラーダが45万6309台でシェアトップを維持するも、前年比15.1%減。シェアは16.4%。2位のルノーは21万0099台で10%の伸びを見せる。キアが19万8018台のシェア7.1%、ヒュンダイが18万1153台のシェア6.5%と続く。日本メーカーはトヨタが15万4812台でシェア5.6%(7位)、日産が14万6319台のシェア5.3%(8位)だった。

今年になってからは、ウクライナ危機や経済制裁など政治的要因もありさらに落ち込みが目立つ。7月の販売台数は前年同月比は22.9%減と、7か月連続で前年実績を下回っている。

トヨタは2016年からサンクトペテルブルクの工場で『RAV4』を生産することも発表済みだ。ルノーと日産は、アフトワズとの連携を強め、ダットサンブランドの投入にも力を入れる。先行き不透明のロシアで、各社どのような戦略に出るのか。まもなく開幕するモスクワーモーターショー14で今後の方向性を知ることができるだろう。

《吉田 瑶子》

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