日立造船は、中国・天津経済技術開発区の特定目的会社である天津濱海環保産業発展向けに建設していたごみ焼却発電プラントを完工した。
施設は、ごみを衛生的に焼却処分するとともに、焼却時の廃熱を利用して発電する施設で、日立造船は施設の主要設備である焼却炉の基本設計、詳細設計、主要機器の供給と据付・試運転時の技術者派遣業務を担当した。
天津市は、中国有数の重要工業都市で、同市で最大の経済特区である天津経済技術開発区のある天津濱海新区には日本企業も多数進出している。施設は、その近隣に位置する。
同社グループは、日本や東アジア、欧州を中心に450件以上のごみ焼却・発電プラントを納入し、世界トップクラスの実績を持つ。アジア地域では、中国向け5件、韓国向け8件、台湾向け5件を完工しており、今年4月には日本企業初となるインドでのごみ焼却発電プラント建設工事を受注した。
今後も環境事業での世界トップ企業を目指し、海外でのごみ焼却発電プラントの需要を積極的に取り込んでいく構え。