【新聞ウォッチ】9月、改正道交法施行で日本でも信号なしの「環状交差点」ザクザク誕生へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年8月28日付

●三菱重工出資89% 航空エンジンIHIと新会社(読売・10面)

●ガソリンの価格6週連続で低下(毎日・7面)

●デンソー、中国コンプレッサー会社に出資(産経・10面)

●「違反なく事実誤認」スズキ子会社社長、罰金問題で見解(産経・11面)

●東京―金沢1日24往復、北陸新幹線、最大80分短縮(東京・26面)

●インドからレアアース、脱・中国依存へ輸入(日経・1面)

●日航 MRJ導入、国産小型機、地方路線を充実32機1500億円(日経・1面)

●経団連、政治献金再開へ、年末の政策決定にらむ(日経・3面)

●最新の燃費基準達成なら、自動車税、初年度ゼロ、経産省要望(日経・4面)

●EV普及欧州企業連携、BMW・ダイムラー、充電技術開発へ(日経・7面)

●信号なくても安全、環状交差点全国に(日経・43面)

ひとくちコメント

交差点で右折などをする場合、とくに対向車両には神経を使うが、そんな心配をしなくてもよいのが欧州などで普及している信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト」である。

そのラウンドアバウトが、通行ルールを定めた改正道交法が施行される9月1日には、全国の8都府県の34カ所に誕生するという。きょうの日経が社会面で報じており、2014年度内にさらに15カ所追加されるそうだ。

ラウンドアバウトが設けられるのは宮城県が19カ所。ほかに東京都多摩市や堺市東区、愛知県豊田市などという。 ラウンドアバウトは、時計と同じ右回りの環状道で、真ん中に「中央島」と呼ばれる構造物を設置。環状道を通る車を優先するのがルールで、その車両が途切れたタイミングで左折進入し、中央島の周りを回って目的方向へ抜ける仕組みだ。

一般的な交差点と違って右折はなく、「対抗車両と正面衝突しない構造」(日経)。さらに、信号機もないため、運転者のストレスを軽減できるほか、信号の電気代や維持管理費を節約できるメリットがある。

そんないいことだらけなのに、日本での普及が遅れていたのは法的には位置付けられていなかったからだ。新たな通行ルールを定めた改正道交法が9月1日から施行されるが、それでも実態にそぐわない通行ルールも少なくない。

《福田俊之》

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