【スズキ ワゴンR 試乗】アイドルストップ再始動の滑らかさは新鮮…島崎七生人

試乗記 国産車
ワゴンR FZ
ワゴンR FZ 全 8 枚 拡大写真

芯線にケブラーを用いた強靭なベルトで繋いだISG(モーター機能付き発電機)新搭載が何といってもキモ。“Sーエネチャージ”に進化した『ワゴンR FZ』は、走りもまた洗練させた。

何といっても新鮮なのは、アイドルストップ後の再始動時の、静かさ、スムースさ。セルモーターがギヤを介してエンジンを回さないから、ほぼ無音・無振動でエンジンに火が入る。最近は交差点で青信号になると周囲のクルマのセルモーターが一斉に回る場面に出くわすが、これなら相当に静かであるはず。アイドルストップからの復帰も、ブレーキの負圧から、ペダルのストロークをセンシングする方式に変更。不用意に足の力を抜き“エンジンがかかってしまう”頻度が低まった。

15~85km/hの間で最大6秒のモーターアシストを効かすというのも特徴。その作動状態は新設のメーター内の表示でも確認可能だ。が、グイ!とアシストが加わる訳ではなく、体感上はほとんどわからない。制御として効果的にエンジンの仕事を支援、好燃費に繋げる方向性だ。

上級車寄りの立派な顔つきを得た外観、新色の明るいグレーで広々感が味わえる室内などは、ハイグレード志向の変更点。155/65R14 75S(DUNLOP ENASAVE EC300)を履く足回りも、グレードの持ち味に見合った、心地いい系の乗り味になっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る