【スバル WRX S4/STI 新型発売】“らしさ”の表現、レヴォーグと差別ポイントはどこだ…デザイン部中村氏

自動車 ニューモデル 新型車
スバル レヴォーグ と WRX S4
スバル レヴォーグ と WRX S4 全 12 枚 拡大写真

スバル『WRX S4/STI』のフロント周りは、先ごろ発売された『レヴォーグ』と共通したパーツが多く使われている。

【画像全12枚】

スバル商品企画本部デザイン部の中村真一氏は「フロントフード、フロントガラス、ヘッドランプ、フロントドアパネルが共通だ」と説明。

共通パーツを使うことでの、デザイン上のメリットについて中村氏は、「質の高い走りを表現するために、ワイドにどっしりと見えるようなデザインは(レヴォーグと)共通のイメージだ」とし、一例として「ヘッドライトの周りに入っている、コの字型のポジションランプは、なるべくワイドに見えるようにデザインしており、これは、WRXもレヴォーグも同じヘッドライトで表現できている」と話す。

しかし、スバル共通のアイデンティティである六角形のフロントグリルは、レヴォーグでは金属フレームで囲っているのに対し、WRXはボディ色で塗られる。その理由は、「加飾によりデザインをアピールするのではなく、スペック重視のクルマだという表現をしたかった」と中村氏。

続けて「ジェット機などのエアインテークは大きな口を開いて、パフォーマンスを感じさせ、そこに加飾などはない。そういったところを参考にしながら、フロントグリルをデザインしたのだ」(中村氏)と述べる。

最後に中村氏は「スポーツカーらしいタイヤ周りの躍動感と、インプレッサで作り込んできた、大人4人がきちんと乗れる出来の良いパッケージをドッキングさせたのがこのWRXだ。これはもともとWRXが生まれた時から持っている概念であり、恰好のいい2ドアクーペでは、WRXにはならないのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
  4. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. メルセデスベンツ『GLA』次世代型をいち早くプレビュー! 斬新なテールライト装備?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る