a-nation参加者5万人につながりやすさを…ドコモの取り組み

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「a-nation stadium fes.」会場にてNTTドコモのエリア強化対策を調査した
「a-nation stadium fes.」会場にてNTTドコモのエリア強化対策を調査した 全 6 枚 拡大写真

 NTTドコモでは2014年も夏の大型フェスや花火大会など、大規模なイベント会場でのエリアサービス強化に注力している。8月29日から31日までの3日間、東京都・調布市の味の素スタジアムで開催される野外音楽イベント「a-nation stadium fes.」での電波対策の取り組みを取材した。

 a-nationは大手レコード会社のエイベックスグループに所属するアーティストが中心に出演する野外音楽イベント。毎年5万人を超える来場者が訪れ賑わいを見せる。一方では多くの来場者が集まるため、スマートフォンなど携帯端末が快適に利用できるよう通信キャリアの電波対策が求められる。a-nationのイベント会場におけるエリアサービス強化に過去5回の開催から取り組んできたドコモは、今年も移動基地局車(P-BTS)を会場に配備し、来場者のための快適なエリアづくりをサポートしている。今年の電波対策を担当するドコモCS 多磨支店 ネットワーク部 エリア品質担当の吉村美徳氏に訊ねた。

 今回味の素スタジアムに配備された移動基地局車は、2GHz/1.5GGz/1.7GHzの3バンドに対応。FOMAの3G通信もカバーする。スタジアムの常設基地局、および会場周辺地域に展開する屋外基地局は、800MHz帯にも対応する“クアッドバンド”仕様としながら、移動基地局車と連携してスタジアムに集まる来場者に快適なネットワークを提供するだけでなく、トラフィックを効果的に分散させて周辺地域一住民の通信環境にも影響を及ぼさないようフォローを図っている。

 ドコモでは1台の移動基地局車で最大の効果を発揮させるため、入場待ちの行列ができるエントランス周辺やグッズ販売スペースなど、来場者が多く集うポイントを事前に調査。車両を最適なポイントに配備するとともに、人の多く集まるポイントに電波が届きやすくなるようアンテナの指向性も調整している。吉村氏は「6月に味の素スタジアムで開催されたAKB総選挙や、これまでに開催された大規模な夏フェスイベントで対策を行ってきた経験が、ドコモユーザーの皆様に快適なネットワークを利用いただくためのノウハウとしてしっかりと蓄積されてきた」と胸を張る。今回のa-nationでは実施されなかったが、先日東京ビッグサイトで開催された“コミックマーケット”で実施した「Wi-Fiサポーター」をはじめ、LTEとWi-Fiを併用したエリア強化の対策にもドコモならではの取り組みが成果を上げてきた。

 今回はa-nation初日の会場内で、特に来場者が多く集まりそうなポイントを訪れて速度調査を実施した。端末はGALAXY S5とiPhone 5sを用意して、それぞれにインストールした「RBB TODAY SPEED TEST」アプリで実測を行った。数値は各ポイントで3回ずつ測定したデータの平均値となっている。

 味の素スタジアムのメインエントランスにて、開場を間近に控える15時頃に計測を行ったところ、下り速度がGALAXY S5で17.40Mbps、iPhone 5sで28.56Mbpsという結果。今回測定を行ったポイントの中では最も移動基地局車から離れた場所だが、「周辺基地局の電波と合わせてトラフィックを分散させることで安定したエリア品質を実現している」と吉村氏は語る。

 出演アーティストたちのグッズを買い求める来場者が多く集まる、オフィシャルグッズ販売ブース周辺ではGALAXY S5が下り31.58Mbps、iPhone 5sが34.29Mbpsを記録。隣接するフードエリアでもGALAXY S5が下り35.58Mbps、iPhone 5sが46.11Mbpsという高い数値を叩き出した。来場者の滞留時間が長くなりがちなスポットだけに、安定した高速通信が利用できる環境は来場者にとって心強く感じられるはずだ。さらにアリーナ席最寄りのエントランスゲート付近に配備された移動基地局車の周辺では、GALAXY S5が下り67.75Mbps、iPhone 5sが下り62.18Mbpsというハイスピードを記録。それぞれ上りの通信スピードも非常に高かった。

 この夏以降にもドコモでは様々なイベントのエリア対策を実施していくことを発表しており、同社のホームページで「よりつながるイベント一覧」としてイベントを公開している。イベントに足を運ぶ前にはぜひチェックして、ドコモのエリア品質の実力を体感してみると良いだろう。

 なお、NTTドコモが提供する動画配信サービス「dビデオ」では、a-nationに出演する東方神起のステージを8月30日に生配信する。また、a-nationの全ステージについても9月下旬に順次配信を予定している。イベントの興奮が再び味わえるdビデオのコンテンツにも要注目だ。

夏フェスでスマホが快適につながる……「a-nation」で実施したドコモのエリア対策

《山本 敦@RBB TODAY》

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