小惑星探査機にツイートを載せて一緒に宇宙を旅する

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サンプル採取機構を展開して小惑星Bennuに降下するOSIRIS-REx
サンプル採取機構を展開して小惑星Bennuに降下するOSIRIS-REx 全 3 枚 拡大写真

2016年に打ち上げを目指すNASAの小惑星探査機『OSIRIS-REx(オサイリス・レックス)』プロジェクトチームは、一般からの応援メッセージを探査機のタイムカプセルに乗せて共に宇宙を旅するキャンペーンを開始している。

OSIRIS-RExは、アリゾナ州立大学とNASAが中心になって推進する小惑星サンプルリターン計画の探査機。予定では2016年9月に打ち上げられ、小惑星「Bennu(ベヌー)」を目指す。2018年8月に小惑星近傍に到着し、周回しながら観測を開始。2019年後半には、ロボットアーム式のサンプル採取装置を用いてBennuの表面から小惑星の表面物質を採取する。採取装置ごとサンプルをカプセルに収め、2021年にBennuを離れるOSIRIS-RExは2年かけて地球に帰還。2023年9月にカプセルを切り離して地球に再突入させる。

「Asteroid Time Capsule(小惑星タイムカプセル)」キャンペーンは、TwitterまたはInstagramで投稿したメッセージを、探査機に搭載して共に宇宙を旅するキャンペーン。Twitterでハッシュタグ「#AsteroidMission」をつけたメッセージを投稿するか、Instagramに同じくハッシュタグ「#AsteroidMission」をつけた画像を「OSIRIS-REx」でタグ付けする。ミッションチームがツイート、画像メッセージ各50を選定し、カプセルに収める。投稿期間は9月30日までとなる。

2014年12月に打ち上げを目指すJAXA 宇宙航空研究開発機構の小惑星探査機「はやぶさ 2」とOSIRIS-RExは、共に小惑星サンプルリターン計画であるという点で共通点が多い。「はやぶさ 2」の目指す小惑星1999 JU3とBennuは共にC型と呼ばれる炭素を多く含む組成の小惑星だ。また、小惑星に到着し観測を開始するのはどちらも2018年となる。日米で共通の目的を持つ探査機同士の協力も始まっており、8月31日に開催された「はやぶさ 2」のミッション説明会でJAXAの國中均プログラムマネージャは、相互に小惑星サンプルを提供し研究すると述べた。キャンペーンでOSIRIS-RExに搭載されるメッセージには限りがあるものの、先に打ち上げられる宇宙の先輩、「はやぶさ 2」からOSIRIS-RExへ応援メッセージといった投稿もよいかもしれない。

《秋山 文野》

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