スペース X、静止通信衛星「AsiaSat6」を打ち上げ

宇宙 企業動向
リフトオフ直前のファルコン 9
リフトオフ直前のファルコン 9 全 4 枚 拡大写真

2014年9月7日協定世界時午前5時(日本時間7日14時)、米スペース X社は静止通信衛星『AsiaSat 6』をフロリダ州ケープカナベラル空軍基地よりファルコン 9 v.1.1ロケットで打ち上げた。

ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられたファルコン 9 v.1.1ロケットは、リフトオフから3分間第1段エンジンを燃焼し、3分後に第1段切り離しとフェアリング分離を行い、第2段エンジンを点火。9分後にパーキング軌道で第2段エンジンを止め、26分後に再点火した。スペース X打ち上げ中継サイトでは、予定通りおよそ32分後に静止トランスファ軌道で衛星アジアサット 6が分離したと発表しており、衛星との通信も確認したという。

アジアサット 6は、香港に本拠を置くアジアサット社の6機目の静止通信衛星。スペースシステムズ・ロラール社の1300衛星バスを元に開発され、28機のC帯のトランスポンダを搭載している。東経120度の静止軌道上で通信サービスを行い、運用寿命は15年を予定している。

8月5日のアジアサット8打ち上げに続き、当初はアジアサット 6も8月中に打ち上げを予定していた。しかし、8月22日にスペース X社の再使用型ロケット実験機『F9R』が打ち上げ試験中に異常を検知し、自己破壊した。F9Rと同型のエンジンを搭載するファルコン 9は安全確認のために8月26日に予定していたアジアサット 6の打ち上げを24時間延期した。さらに打ち上げは9月へと延期されていた。

《秋山 文野》

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