日本ユニシスなど4社、共同運行によるEVカーシェアの実証実験を函館で開始

エコカー EV
実証車両(トヨタ車体コムス)と貸出ポート(ホテルネッツ函館)
実証車両(トヨタ車体コムス)と貸出ポート(ホテルネッツ函館) 全 2 枚 拡大写真

日本ユニシスとユビテック、ジョルダン、日産カーレンタルソリューションは9月8日、電気自動車(EV)/小型EVによるカーシェアローミングサービスを函館市で実施、利用者の募集を開始した。

今回、4社が共同で開始するEVカーシェアローミングサービスは、地方都市における、EVカーシェアを活用した低炭素型交通システムの構築が目的。函館市において、9月8日から11月29日まで、約3か月間の期間限定の実証事業として実施する。

地方都市におけるEVカーシェアリングサービスは、車両の稼働率や事業規模に対する費用の課題があり、これまで普及が進んでいなかった。今回実施するEVカーシェアローミングサービスは、航空交通や鉄道交通の分野で行われているコードシェア(共同運航)や相互乗り入れといった、他社との連携によるサービス提供範囲の拡大や利用者獲得の手法をEVカーシェアに取り入れたもの。

マルチテナント方式(複数事業者による共同利用方式)でシステムサービスを提供することで、ジョルダンのカーシェアリング会員は、ジョルダンが管理するトヨタ車体コムスに加えて、日産カーレンタルソリューションが管理する日産リーフを利用することができる。

さらに、自由に乗り降り可能なワンウェイ(マルチポート型)サービスを採用。函館駅で日産リーフを借りて函館空港で返却するなど、利用者は、直前車両取り置き方式による車両貸出と複数ステーションでの車両返却を行うことができる。

また、市内に設置された大型情報端末「函館インフォメーション」を用いて路面電車等の公共交通サービスも連携した最適ルート検索サービスを提供。観光客や長期滞在者でも容易にEVカーシェアを利用できる情報サービスによって利用の促進を図る。

今回の実証実験では、事業者間のサービスの違いを吸収するシステムによって、利用者の利便性だけでなく、事業者側にも「空き車両を減らせる」、「サービスエリアを拡大できる」という効果を創出し、事業性を向上させるサービスモデルを実現する。

《纐纈敏也@DAYS》

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