米国の電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズは8日、EVセダン『モデルS』の日本での納車開始記念イベントをおこなった。イベントではイーロン・マスクCEOみずから、9組のオーナーにキーを引き渡した。
モデルSは、EVでありながら大容量バッテリーを搭載することで一回の充電で約500kmを走行できる。さらに17インチのタッチスクリーンを採用するなど、次世代のクルマをめざして開発された。日本では2011年5月に予約を開始、3年以上を経て待望の納車となった。
マスクCEOは、「モデルSのバッテリーはパナソニックの開発によるもので、全て日本製。これは米国でも中国でも同じ。我々のクルマの心臓には、日本の心が組み込まれている。とても素晴らしいことだ」と日本に納車できる喜びを語った。
日本への納車時期が遅れたことについては、「日本に最適な仕様にする必要があった。右ハンドルに対応することをはじめ、テスラスーパーチャージャー(専用急速充電器)も最初からきちんと使えるよう、基礎インフラの整備に時間をかけた」と語った。
さらにこの日、六本木ヒルズに隣接するグランドハイアット東京に新たに設置されたテスラスーパーチャージャーのお披露目もおこなわれた。マスクCEOは、「スーパーチャージャーは、テスラのオーナーであれば誰でも無料で使って頂ける。モデルSで日本のどこへでも行けるようになる。さらに今後は、日本のどこにいても、スーパーチャージャーが使えるよう整備していく」と抱負を述べた。
この日、モデルS日本第一号が納車されたのは9組のオーナー。オーナーの中には、「自費で購入した」というパナソニックの山田喜彦副社長の姿もみられた。