米国企業、マレーシアへの満足度が低下…AMCHAM調査

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア・米国商工会議所(AMCHAM)が実施した東南アジア諸国連合(ASEAN)経済の見通しに関する調査で、マレーシアへの満足度が低下気味であることが分かった。

調査は588人のAMCHAM会員企業を対象に。5月5日から6月5日に実施された。最も注目している汚職問題については「不満」が67%と、前年の53%を上回った。また「個人の安全」も「不満」が昨年の31%から42%に増加した。家賃やインフラ整備、熟練労働者、税関手続きなどでの「満足」との回答は低下し、「不満」が増加。一方、廉価の労働力や原料供給、対米感情、税務機構は「満足」が増加し、「不満」が減った。

回答者の77%は2015年には利益が増えるとの予想を示した。また、70%はマレーシア事業の拡張を予定しており52%は人員増強を計画していると答えた。

またASEAN経済共同体(AEC)については、回答者の52%が2020年またはそれ以降まで発足できないと考えていることが明らかになった。2015年末の期限までの達成が可能との回答は4%に留まった。

千田真理子

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