京阪電気鉄道は10月4日~11月30日の土曜・休日に、京阪線で「秋の特別ダイヤ」を実施する。同社が9月12日発表した。行楽シーズンに運転している京橋~七条間ノンストップの快速特急『洛楽』を例年より増便。合わせて淀屋橋~宇治間の直通列車も運転する。
『洛楽』は特別ダイヤの実施日に、淀屋橋~出町柳間で上下各5本を運転。上り(出町柳行き)は淀屋橋駅発9時~11時まで30分おき、下り(淀屋橋行き)は出町柳駅発15時43分~17時43分まで30分おきに運転する。途中停車駅は北浜・天満橋・京橋・七条・祇園四条・三条で、全区間の所要時間は上りが50分、下りが51分。京橋~七条間の所要時間は従来の約40分から35分に短縮する。車両は特急用の8000系を使用する。
『洛楽』の上り列車のうち、淀屋橋9時発は『比叡山連絡 洛楽』、9時30分発は『大原連絡 洛楽』、10時発は『鞍馬・貴船連絡 洛楽』として運転。「比叡山連絡」と「鞍馬・貴船連絡」は出町柳駅でそれぞれ叡山電車の八瀬比叡山行き、鞍馬行き電車「きらら」に、「大原連絡」は出町柳駅で大原行きの特急バスに連絡する。各列車には専用のヘッドマークも掲出する。
また、『洛楽』の運転日は、その他の列車を含むダイヤパターンも変更する。9~11時ごろの上りは、通常ダイヤで特急が毎時6本のところを『洛楽』2本・特急4本・快速急行2本に、16~18時ごろの下りは、通常ダイヤで特急が毎時6本のところを『洛楽』2本・特急6本に変更する。
淀屋橋~宇治間の直通列車『宇治・伏見おうじちゃまEXPRESS』は、改修が完全に終了する「落成」を迎える平等院鳳凰堂(京都府宇治市)への観光客向けとして、臨時ダイヤの実施日に1日1往復運転。途中停車駅は北浜・天満橋・京橋・樟葉・中書島と宇治線内の各駅で、宇治行きは淀屋橋9時35分発~宇治10時34分着、淀屋橋行きは宇治15時26分発~淀屋橋16時25分着のダイヤで運転する。列車にはヘッドマークを掲出するほか、宇治行き列車では樟葉~中書島間の車内で乗客全員に「宇治茶一煎パック」をプレゼントする。
また、京橋~樟葉間の沿線各駅から宇治行きの『宇治・伏見おうじちゃまEXPRESS』に乗り継ぎ可能な定期急行列車(淀屋橋9時32分発・急行樟葉行き)を『宇治・伏見おうじちゃまEXPRESS 連絡急行』としてヘッドマークを掲出し運転する。