飲酒運転起因のひき逃げ事件、危険運転罪で実刑求める

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6月下旬に大分県別府市内で飲酒運転を原因とするひき逃げ事故を起こしたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われた29歳の男に対する初公判が9日、大分地裁で開かれた。検察は懲役1年6か月の実刑を求めている。

問題の事故は2014年6月24日の午前3時ごろ発生している。別府市幸町付近の県道で、交差点を進行していた軽乗用車同士が出会い頭に衝突。一方のクルマは路外へ押し出されるように横転し、運転していた19歳の女性が打撲などの軽傷を負った。

衝突側が信号無視をしたものとみられるが、クルマは現場から逃走。警察が軽傷ひき逃げ事件として捜査を行ったところ、同市内で衝突痕のあるクルマを発見。車内で寝ていた29歳の男からは酒気帯び相当量のアルコール分が検出されたことから、警察はひき逃げに関与したと判断し、道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)容疑で逮捕。検察は後に自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)と道交法違反の罪で男を起訴していた。

9日に開かれた初公判で、被告の男は起訴内容を認めた。続いて行われた陳述で検察側は「被告はアルコールの影響もあり、信号を無視するなど正常に運転できる状態ではなかった」と指摘。裁判所に対して懲役1年6か月の実刑を求めた。

これに対して被告弁護側は「当時の被告は居眠り(仮眠)状態であり、アルコールの影響だけが事故原因とは考えにくい」と主張。裁判所には執行猶予付きの判決を求め、この日で結審している。

判決公判は10月7日に開かれる予定となっている。

《石田真一》

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