ボルボ S60 / V60 ポールスター…レーシングチームが手がけたボルボ史上最強モデル

自動車 ニューモデル 新型車
ボルボ V60ポールスター
ボルボ V60ポールスター 全 12 枚 拡大写真

ボルボ史上最強のスポーツモデル『S60 / V60 ポールスター』が日本でのデリバリーを開始した。レーシングチームのポールスター社と共同開発により、直列6気筒ターボは350hpを叩き出す。これにAWDを組み合わせ、0-100km/h加速は4.9秒という性能ながら、日常の使い勝手も追求したオールラウンドなコンプリートカーだ。

ポールスター社は1996年に創業、オフィシャルパートナーとしてボルボ車をベースにツーリングカーレースなどに参戦してきた。2009年からは、オフィシャルパフォーマンスパートナーとして市販車の開発やチューニングにも関わっている。コンプリートカーとしては、『C30』や『S60』をベースとしたコンセプトモデルをモーターショーなどで披露してきたが、市販化は今回のS60 / V60 ポールスターが世界初となる。

これまでのコンセプトカーでは「レーシングチームがロードカーの開発を許されたら」をコンセプトに、C30ポールスターコンセプトでは451hp、S60ポールスターコンセプトでは508hpと極限のパワーを追求してきた。しかし市販化にあたっては「誰にとって素晴らしいクルマであるべきか」「オールシーズン、どのような場面でも運動性能を発揮できること」などを考慮し、「ドライバーに自信を与えてくれるクルマ」づくりをめざした。

S60 / V60 ポールスターのベースとなるのは、2015年モデルのS60 / V60だ。つまり日本市場においては、最新のボルボをいち早く体感できるモデルとなる。これに専用の20インチアルミホイール、ミシュラン・パイロットスーパースポーツ、オーリンズとの共同開発によるショックアブソーバー、ブレンボの6ピストンキャリパー(フロント)などを組み合わせ、スプリングレートを「R-デザイン」モデル比で80%高めるなど足回りを強化。さらに、直列6気筒エンジン「T6」はボルグワーナー製の新ツインスクロールターボチャージャーを採用、タービンを大型化することで304hpから350hpへと大幅なパワーアップを図った。

エクステリアは、風洞実験を重ね生み出されたフロントスプリッター、リアディフューザー、リアスポイラーなどで武装。高速域での車体のリフトを抑え、思いのままにハイパフォーマンスを堪能できる仕上がりとなった。フロントグリル、リアゲートに配される「ポールスター」のエンブレムがその性能の証だ。

インテリアはポールスターの鮮やかな水色が各所に配され、スポーツモデルながら高級感が漂う空間とした。シフトレバーはクリアパーツが用いられ、ブルーの照明が埋め込まれている。また、ボルボ車の特徴であるセンターコンソールはカーボンファイバー製となっているのも特徴だ。

見た目の変化は最小限ながら、50か所もの改良が施され、240以上の専用パーツを新規採用したという。

そのパフォーマンスは圧巻のひと言。「ドライブ」モードではスポーツモデルであることを忘れるほどジェントルでしなやかな走りだが、シフトレバーを「スポーツ」に倒すだけでその世界は一変する。エギゾーストノートは獰猛な咆哮へと変化し、気分を高揚させる。レーシングカーさながらの「ローンチコントロール」により飛び出す加速感は、350hpというスペック以上の心躍る体験をもたらしてくれるだろう。日本でわずか90名(S60が30台、V60が60台の限定)だけに許された特権だ。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. 日産『マイクラ』新型は約450万円から、EVに生まれ変わる6代目、9月に英国受注開始
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】スライドドアになったムーヴは、軽のスタンダードになれるのか?…岩貞るみこ
  5. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る