孤立を防ぐ…州政府が原住民アボリジニーに自転車を寄贈

エマージング・マーケット 中国・東アジア
Aboriginal
Aboriginal 全 3 枚 拡大写真

アデレードとオーストラリアの原住民アボリジニーのコミュニティーが自転車で繋がって、現在も細く長くプログラムが進行しています。また自転車だけではなく、州の働きかけにより、アボリジニーが現代の世界に関わるようになってきています。

【画像全3枚】

アボリジニーと現代人との格差

今から何万年も前からこのオーストラリアに住み始めたと言われているアボリジニーは、ヨーロッパ人が上陸して生活をし始めてから徐々に生活していた地域を狭めていきます。

現代人にとって、住みやすい生活になればなるほど、彼らにとっては住みにくい生活になっていったのかもしれません。こうして時代の流れと共に距離はますます離れてきます。学校をでて、社会で働くという認識が彼らには受け入れにくいこともあり、アボリジニーの多くは、自らのコミュニティーの中で細々と暮らしています。

政府が積極的に働きかけ、こうした小さなコミュニティーをオーストラリアと繋ぐという動きがここ南オーストラリア州で具体化され始めています。

寄付の自転車をアボリジニーコミュニティーに

アボリジニーの子供たちを教育するため学校がありますが、学校のカリキュラムだけでは、なかなか子供たちが馴染まないため、自転車のプログラムを取り入れているところがあります。アデレードの寄付で募った自転車を現地に送り、子供たちは遊びながら自転車を学びます。言葉や文化背景の違いから、まだまだ難しいことがあるようですが、子供たちが自転車を楽しむ姿が伝わってきています。

アボリジニーの文化を現代社会に伝えて行く動き

アボリジニーには独自の楽器や狩猟につかう道具があります。それらの多くは、自然の木々から彼らの手で作られたもの。都市部の学校で、それらの楽器や狩猟の様子を見せて、文化や背景を伝えるというものです。今までは、博物館や美術館で飾られていたものだけでしたが、目の前で見ることで学生たちもより鮮明にアボリジニーの文化に触れることができるようです。

【自転車のある風景】アボリジニーと現代人の融合したコミュニティー

《さくら 麻美@CycleStyle》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
  5. 日産、新型SUV『カイト』予告…ブラジルで生産し世界20か国以上に輸出へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る