警察庁、上半期検挙実績ふまえサイバーパトロールさらなる強化へ

エンターテインメント 話題
サイバー犯罪の検挙件数の推移
サイバー犯罪の検挙件数の推移 全 2 枚 拡大写真

警察庁は9月11日、「平成26年上半期のサイバー空間をめぐる脅威の情勢について」を発表した。平成26年上半期中は、サイバー犯罪の検挙件数は3,697件と、前年同期より396件、9.7%減少した。また、都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪等に関する相談件数は54,103件と、前年同期より14,711件、37.3%増加した。さらに、警察庁が観測したインターネット上の不審なアクセスは、1日/1IPアドレス当たり448.2件と、前年同期より51.0%増加しており、各種攻撃の試みが活発化している状況がうかがえたとしている。

サイバー空間をめぐる脅威の情勢としては、手口の悪質・巧妙化、新たな技術・サービスの実社会への影響、インターネット利用に係るリスクの顕在化といった特徴がみられた。手口の悪質・巧妙化では、インターネットバンキングに係る不正送金事犯について、上半期の被害額が昨年の総被害額を上回ったほか、PCに感染したウイルスが不正な振込みを行う「MITB(Man In The Browser)」を確認した。また、情報窃取を企図したサイバー攻撃について、メールの送付対象の少数絞込、感染を自覚させないための工作を施す傾向を確認。無償ソフトウェアの更新を悪用した新たな手口も確認した。さらに、犯罪等の準備行為とみられる各種探索パケット(各種リフレクター攻撃の踏み台、OpenSSLのぜい弱性、ビル管理システム)を多数観測している。

各種攻撃の試みが活発化している状況--上半期のサイバー脅威(警察庁)

《吉澤 亨史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  4. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  5. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  6. BMWが14車種の新型車を発売へ…『X3』や『1シリーズ』に新型 2024年
  7. VW『ゴルフ』改良新型、新PHEVはEVモード143kmに拡大…欧州受注スタート
  8. 「トゥクトゥク通学」学生の問題意識から生まれたレンタルサービス、実証試験を開始
  9. トヨタ紡織が「FCアシスト自転車」など、カーボンニュートラルに向けた製品・技術を展示へ…くるまのテクノロジー展2024
  10. スマホ音楽を高音質で再生! オーディオテクニカ「AT-HRD100」「AT-HRD300」発売
ランキングをもっと見る