ヤンゴン伝統の陶器産業が、後継者不足で衰退の危機

エマージング・マーケット 東南アジア
関連画像
関連画像 全 1 枚 拡大写真

民主化の影響で後継者育たず 衰退の危機へ

ヤンゴン南西部の村で、陶器製造の伝統産業が衰退の危機を迎えている。9月16日、AP通信が現地の情報を伝えた。

(画像:AP通信より)

トゥワンデ(Twante)郡区は、古くから陶器産業が盛んな地域として知られている。住民は現在も、水や食料を入れる器や花びんなどを作っている。

しかし、2011年の民主化以降、陶器産業に関わる人々が激減した。若者はにぎやかな都市へと移り、伝統工芸の技を学ぼうとする者はいない。今のままでは後継者に期待することはできない。

壊れやすくかさばる材料の輸送コストも上がった。トゥワンデの陶器産業は、民主政治による近代化によって急速に衰退している。

伝統的な道具と手法で作られる陶器

郊外にあるトゥワンデには商業目的の企業が進出していない。伝統産業に従事する世代もいる。彼らは川から様々な粘土を集め、最適な種類を取り出し、土間に座り、昔と変わらない道具と手法で土器を作る。わらぶき屋根の家に暮らし、昼も夜も働いている。

土器を成形し装飾を施した後は太陽の光で自然乾燥させ、窯の火で焼く。見栄えを良くするためピンク色に着色した物は、商品として遠方へ輸送されていく。

ヤンゴン郊外、伝統陶器産業の現実

《ミャンマーニュース》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  6. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  7. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  8. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  9. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  10. 三菱『アウトランダー』に初のオフロード仕様!「トレイルエディション」米2025年モデルに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る