【フォード フィエスタ 試乗】アッパーモデルに負けない迫力…津々見友彦

試乗記 輸入車
フォード・フィエスタ
フォード・フィエスタ 全 12 枚 拡大写真

『フィエスタ』の魅力のひとつはデザインの楽しさだ。フロントの大きく開いたマスク、シャープなヘッドライト。塊感のボディにはグラマラスなフェンダーで、精悍なスタイリング。コンパクトカーながらアッパーモデルに負けない迫力がある。

【画像全12枚】

さらに私が好きなのはメーターパネルだ。モダンでお洒落。シャープさと心地よいデザインで楽しい。インテリアも同様なテイストで上質で歯切れが良い。 そして褒めたいのはシート。ドライビングシートは背中の曲線にマッチし背筋が伸びて居心地が良い。程よく固めなのも嬉しい。リヤシートも基本的に満足。ただ、少々バックレストは立ち気味。だが、背もたれの形状が身体に楽なのだ。ルーフこそさしてゆとりは大きくはないが、小柄な私には問題は全くない。膝のゆとりも20センチ程度はあり後席のスペースは最低限以上のゆとりはありそう。

エンジンは1リットル3気筒のターボで、74kw(100ps)/6000rpm、170Nm(17.3kgm)/1400-4000rpmと低速からトルクを出す実用的な仕様。3気筒ながら振動対策はしっかりととられていて、アイドリング中でも不快なバイブレーションがないのはさすが。

ミッションは6速のデュアル・クラッチタイプ。だが、微妙な発進もクラッチはスムーズにコントロールしてくれ快適だ。また、スポーティな走りも小気味楽しめる。もっとも、マニュアルでシフトする際は、セレクターバー先端のサムスイッチでの操作はやりにくい。是非ともパドルにして欲しいところだ。

スタートは低速トルクが高く、実にストレスがない。軽くスロットルを踏み込むだけで、グッと盛り上がるトルク感は安心感が高い。街中のシグナルグランプリでも周りの集団に出遅れる不安がないのだ。もっとも低速では、ターボラグが少々あり予想以上にトルクが出て、加速し過ぎるので、ちょっとアクセルコントロールには気遣いをするが…。0-400m発進加速の雰囲気は17秒台。強烈な加速ではないが、0-60km/hまでは駿速で軽快な走りだ。

パワステは重過ぎず、軽過ぎず、程よい設定でドライバーの感性にするりと入り込む。応答もクイック過ぎず、程よいレスポンス。切り込んだ時、リニアな応答でシャシー剛性が高く、電動パワステの質感の高いハンドリングは小気味良く、安心感がある。乗り心地は低速ではリヤがしっかり感があるのだが、慣れると特に不満なくシートの良さも加えて居住性も大きく不満はない。

前方衝突を回避低減する安全自動ブレーキングシステム「アクティブ・シティ・ストップ」や、ドライバーミスでオーバーステア、アンダーステアを回避する「アドバンストラック」や「ドリフト修正機能」、「アクティブニブリングコントロール」を装備。ナビゲーションはないものの、中央部のディスプレイにはバックの際の「リヤビューカメラ」の画像が出るなど安全性のレベルも高い。

軽快な動力性能と質の高いハンドリングでコストパフォーマンスの高いお洒落なエントリーモデルだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

津々見 友彦│モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場し、その後日産、トヨタ、いすゞのワークスドライバーとして活躍。現在は自動車雑誌、ラジオ、Car Worldなどに試乗記を書く。サーキット走りとパソコン大好き。今は自転車に凝る。

《津々見 友彦》

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