【ジャカルタモーターショー14】マツダ デミオ 新型、ディーゼルなしの“なぜ”
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IIMS2014で公開されインドネシア国内で販売されるのは、日本にはない直噴1.5リットルガソリンエンジンSKYACTIV-Gを搭載するモデル。ミッションは6速MTのSKYACTIV-MTもしくは6速ATのSKYACTIV-DRIVEが選べる。日本でラインナップされた1.5リットルターボディーゼルのSKYACTIV-Dは用意されなかった。
その理由はインドネシア国内で販売される軽油の品質にあるという。日本や欧米では低硫黄成分の軽油が販売されており、これを使うことでクリーンな排ガスが達成できている。インドネシアをはじめとする東南アジアではこの軽油が販売されていないことが多く、そのまま使えば燃焼に問題が生じて排ガスへ影響を与えやすくなるというわけだ。
生産はタイのオートアライアンス(AAT)で行われ、日本に続く海外最初の生産拠点となる。すでにオーストラリア向けには新型 Mazda2 の生産が開始されており、インドネシアをはじめとするASEAN地域にも順次出荷が開始されていくという。IIMS2014に展示された車両は、インドネシア国内向けにAATで生産された最初のパイロット版となる。
AATにおける新型 Mazda 2の具体的な生産台数については明らかにされていないが、同工場では2009年9月か従来モデルの生産を開始しており、14年7月までに18万2663台を製造。新型の場合も同規模になるものとみられる。この他、メキシコの合弁生産拠点「Mazda de Mexico Vehicle Operation(MMVO)」でも、2014年中に新型の生産を開始することが明らかにされている。
また、AATでは従来モデルと同様に、今後はノッチバックのセダン型もラインナップされる予定で、元々セダン型の人気が高いASEAN地域内を中心に販売が見込まれている。
《会田肇》