【ジャカルタモーターショー14】日本でも売れそう? 次世代 テリオス 示唆するダイハツ SUV コンセプト

自動車 ニューモデル モーターショー
ダイハツ SUVコンセプト(ジャカルタモーターショー14)
ダイハツ SUVコンセプト(ジャカルタモーターショー14) 全 8 枚 拡大写真
日本のダイハツ『テリオス』は2006年のモデルチェンジで『ビーゴ』に改名したが、海外ではテリオスの名をキープ。インドネシアにはこの2代目テリオスの3列7人乗り仕様が2007年に導入された。それ以後、二度のマイナーチェンジを実施したとはいえ、新型車の投入が相次ぐダイハツの現地ラインナップのなかでは、テリオスが最もモデルライフの長い車種になっている。

そんなテリオスの次世代像を示唆するのが、ジャカルタモーターショー14で発表された『SUVコンセプト』だ。ボディサイズは現行モデルとほぼ同じ(全長が25mm短い4355mm、全高が10mm低い1675mm)だが、もっと大きく見えるのは水平基調で伸びやかなスタイリングのおかげ。筋肉質フォルムの現行モデルとは、あえて対照的な方向を狙っているところが興味深い。

フロントはグリルとヘッドランプを水平につないでワイド感を強調。リヤも左右のランプを窓下のガーニッシュでつないでいる。ボディサイドはルーフラインやベルトラインを水平基調にしたのに加え、ブリスターフェンダーの稜線も水平基調だ。グリルやヘッドランプ・ベゼルをアルミ削り出しで作ったのはショーカーならではだが、そうしたディテールの上質な仕上げも手伝って、非常に車格が高く感じられる。これなら日本でも売れそうな気がするが…。

しかし、今回のショーでダイハツが発表した『UFC3』はスモールMPVのコンセプトカーの第3弾、CUV2はスモール・クロスオーバー・コンセプトの第2弾だったのに対して、次世代テリオスを示唆するような提案はこのSUVコンセプトが第1弾だ。毎年のジャカルタショーで一歩ずつコンセプトを深化させ、量産に近づけていくダイハツの手法を思えば、次世代テリオスの登場までにはもう2~3年かかると考えるのが妥当だろう。

《千葉匠》

千葉匠

千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは11年前から審査委員長を務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  3. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  4. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  5. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る